カテゴリー「アニメ・コミック (☆☆☆☆☆:とても面白い)」の25件の記事

武田一義: さよならタマちゃん (イブニングKC)

まだ5月だけど、今年読んだマンガのベスト1が既に決まってしまった。間違いなくこの本だろう。
漫画家アシスタントを生業とする著者の、ガン(精巣腫瘍)闘病記……なのだが、これが実に素晴らしい作品で感動しきり。決して単なるお涙頂戴ではなく、暗いだけの一人語りでもなく、一人のガン患者が生きる様子と夫婦の支え合いを描ききっている。

私も以前に家族をガンで亡くしたので、出てくる事例の色んなところに当時のことを思い出してしまう。自分や家族が大病をしたことの無い人には、こういうことは本当に分からないのかもしれない。
ちなみに作中に出てくる師匠の漫画家さんは、どうやら「GANTZ」の奥浩哉先生らしい。好感度MAXですよ。(☆☆☆☆☆)

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押切蓮介: ハイスコアガール(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)

いやー、相変わらず面白い。今巻からは高校生になったハルオ達のお話。

既にハルオより圧倒的に強くなってしまった小春、いったんは絶望するがアキラ(バーチャの)に鉄山靠を当てられるハルオ、大野さんと小春のバーチャコップでの対戦。
ここで出てくる「溝の口駅西口商店街」の文字は心躍らされた。実は私も溝の口のゲーセンにはよく行っており、しかも作者さんとは同年代。たぶん当時、対戦したことあるだろうなぁ。

後半の大野の家出では、大野の行きそうなところをハルオが考えるシーンでまずアンドレの金網ステージが出てくるあたりはたまらん。確かに川崎はあっちこっちにゲーセンあったなぁ。そして朝、ハルオを見送る大野さん、かわゆす。

ちなみに通常版の表紙はバーチャコップで遊ぶ大野さんなのだが、初回限定特装版では小春ちゃんになっている。そちらにはゲームミュージックCDが付いているようだ。

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押切蓮介: ハイスコアガール(3) (ビッグガンガンコミックススーパー)

いやー、今作も見どころ満載だった! 変わらずこのマンガは面白いな。
・SFC版ファイナルファイトを購入した小春(しかし一人プレイ専用)
・修学旅行で置き去りにされ、小春と駄菓子屋ゲーセンを回るハルオ(おおっと「パロディウスだ!」だッ)
・スパIIX大会後に大野さんと河原で殴り合い、しかしヨリを戻すハルオ(一緒に銭湯)
・サターンもプレステも諦め、バーチャ2へ見向きもせずに受験勉強に向かうハルオ。しかし大野さんと同じ高校には……。

特に16話のトビラ絵、ゲーセンで4人(ハルオ、小春、宮尾、大野さん)仲良くいるシーンがなんでもない絵なのにとても心に残った。こういう仲間っていいなぁ……青春だね。(☆☆☆☆☆)

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押切蓮介: ハイスコアガール(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)

ゲーセンラブコメの第2巻。
ハルオも中学生となり、店頭にMVSを置く日高商店の娘・小春との出会い、そして大野さんの帰還。

いやー、1巻に負けず劣らずこの巻も面白かった。
・教室でのPCエンジンGT
・餓狼伝説スペシャル
・(たぶん)溝の口のタイトーステーションでのモータルコンバット
・幻庵でナコルルをおちょくりプレイ(そして対戦相手の癇癪男の、「愛しのナコルルよぉ 俺に力を貸せー あと結婚してくれー」がたまらん)
・スト2のダッシュ→ターボ→スーパー→Xの進化
・ゲーセンを見回る担任の沼田先生(というかバーチャのラウ)
・カップルと言われて嬉しがる小春が出すガイルのニーバズーカー(ガイルスキップ・レバー入れ小K)
・ファイナルファイトでスキを見せない大野さんとの再開。

特に、ハルオが風邪で休んでいるところに小春がやってきて、よりにもよって選んだゲームがPCエンジンの「功夫」……というのは名シーン。大野さんを思い出してしまうハルオが実にいじらしい。
今回も大変面白いマンガだった。次巻にも期待である。(☆☆☆☆☆)

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押切蓮介: ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)

ゲーム狂いの少年ハルオと、同じくゲーマーのお嬢様・大野晶とのラブコメ(?)ゲーセンコミック。
・スト2での対戦(大野はザンギ使い)
・駄菓子屋でファイナルファイト
・風邪でお休みのハルオ宅に大野来襲→PCエンジンで功夫
・ゲームセンター「がしゃどくろ」
・遊園地のゲームコーナー、そして大野の転校
・ガイル「お前の気持ちはそれだけか!?」
とまぁ、実に見どころも読みどころも満載。当時のゲームがどれだけ魅力的だったか、そこに少年達がどうやって熱狂していたか、余すところなく表現されつくしている。

押切先生の描く、幸(さち)薄そうな女の子は前からカワイイと思っていたが、この無口キャラ大野もとても良いなぁ。
こんな青春時代を送りたかった! とゲームオタクなら床ゴロゴロすること間違いない。

随所に散りばめられたゲームネタも実に的確にハマっており、特に1巻ラストでハルオが大野を追いかけて空港に行くシーンで、様々なゲームキャラに叱咤激励されるところはまさにマンガ史に残る名シーン。
いやー、このマンガは素晴らしく面白かった。現在30代で多少ともゲームをやっていた人すべてにオススメ。文句なしに5つ星、もう今年のベスト1確定だな。(☆☆☆☆☆)

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手塚治虫「戦争漫画」傑作選 (祥伝社新書)

やー、これはどれも傑作だ。手塚治虫が描く戦争マンガ、どれもが戦争体験者だからこそ書ける生々しさと力強さ。

収録作品は以下7点。
*紙の砦
戦時中、工場で空襲に遭いながらもマンガを描き続ける。これは有名作品だし以前もどこかで読んだ。
*新・聊斎志異 女郎蜘蛛
画家のおはなし
*処刑は3時におわった
ナチス将校の処刑と時間操作の薬。ちょっとSFっぽい
*大将軍 森へ行く
ジャングルと日本軍将軍
*モンモン山が泣いてるよ
戦時中の田舎の小学校
*ZEPHYRUS(ゼフィルス)
チョウチョを追う
*すきっ腹のブルース
戦後のマンガ家志望の若者と食い気

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まんが トキワ荘物語(祥伝社新書)

トキワ荘に住んでいたマンガ家たちが、当時の思い出をマンガで語る作品集。
1970年、雑誌「COM」に連載されていたのをまとめ直した本らしい。

これは面白い本だったー。特に良かったのは赤塚不二男の作品で、マンガ家を諦めようとするのを寺田ヒロオに諭されるエピソード。いい人だったんだなぁ。
石ノ森章太郎の怪童っぷりや、つのだじろうの「マジメ」っぷり、森安なおやの我が道を行くマンガも面白い。

私は先日まで豊島区南長崎に住んでおり、トキワ荘がすぐそばにあったんだなぁというのも思い出補正。いやー、素晴らしい一冊だった。


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えすとえむ: うどんの女 (Feelコミックス)

美大生と、食堂のおばちゃん(出戻り・バツイチ・35)。二人を結ぶのは、うどん。

レディコミっぽいけど、お互いにじわじわと妄想するシーンなどが妙に男臭くてとても面白かった。これ1巻で終わりなのが残念だなぁ。
1冊読み切りのコミックスは好きで結構たくさん読んだけど、これはなかなかの傑作だった。おすすめ。(☆☆☆☆☆)

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西村しのぶ: メディックス

友人がこの西村しのぶ氏が大好きで、事あるごとにオススメされていたのだけど、正直私にとってはつまんない題材ばかりでずっと敬遠していた。ブティック経営の話とかをされてもなぁ。
しかし、この作品は大変に面白かった! バブル期のころの国立医学部(たぶん神戸大学)の学生群像を描いたキャンパスストーリーで、彼らの飄々とした生き様がクールにステキに、そしてコミカルに描かれる。未完のままなので完結してないのが気になるのだが、この1巻だけでも十分面白かった。

キャラクターは、一般人のイケメン広瀬、開業医の息子・島田、事務のルリさん、大病院の跡取り娘・桜木、学者肌の星野などどれも魅力的。
私的には、星野がカッコいいなぁ。こんなクールさを持った学生が本当にいたらスゴいな。面白い一冊でした。マル。(☆☆☆☆☆)

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西村ツチカ作品集なかよし団の冒険 (リュウコミックス)

どこかでオススメされていたので入手。かなりゴッタ煮な感じの短編集で、これを全部同じ作者が描いているとはビックリ。一応、共通のテーマとして根底に「オンナのココロ」みたいのがあるのかなー。

*おんがえしの夜
男子大学生の元にやってきた、子犬とジョロウグモの恩返し。
*君はヒラリ
小学生にしか見えない38歳の女の子。
*窓
詩人を目指す26歳のヒキコモリ。
*ヒロジが泣いても笑っても (abridged)
うわー、これはスゴい。可愛い、けどその可愛さを演じ続けないといけない中学生の女の子「ヒロジ」を描いたもの。全編、切り絵のようなすさまじい線が魅力的。可愛い、けど恐ろしさを感じる作品。
*チカちゃんの発明館
これもいいなー。発明少女とその友達、そしてロリコン男子大学生のねじくれたお話。チカちゃんの「16-BIT」Tシャツはたまらん。
*ピューリッツァ賞
うわー、なんという後味悪い作品。イジメに遭う少年と、それをビデオ撮影する女の子。
*黒岩さん
オヤジマンガ。

どれも骨太で、面白い作品でした。なかなかスゴいものを読んでしまった!(☆☆☆☆☆)

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