秋月瑞彦: 鉱物学概論―形態と組織
図書館でちょっと借りてみた。
「はじめに」が「戦争が終わり、国内の荒れ果てた多くの鉱山は再び活気をとりもどした」と始まるのでびっくりして奥付を見たら、1998年初版なのだが……出版社を変えた再版なのだろうか?
内容は鉱物学の実践的な本で、各論として色々な鉱物の形態を細かく説明してくれている。これほど鉱物ひとつひとつについて細かく構造論を語ってくれている日本語の教科書は始めて見た。
一方、逆格子について1ページもかけずにサラリと語るだけ、というのには固体物理系出身の私にはちとカルチャーショックだった。まさしく固体物理学ではなく鉱物学についての本。(☆☆☆☆)