ブレードランナー ファイナル・カット [Blu-ray]
今さら見た。原作はディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」なんだけど、細かい点は結構違う。でも原作もこの映画も、どちらも名作。内容は今さら私が語るまでも無いので省略。
陰鬱な感じの絵作りがひたすら続くので、当時の評判は結構悪かったらしい。特にラストシーンは、このファイナルカット版ではエレベータに乗り込んで逃亡というところで幕切れなんだけど、当時の公開版では興行主の圧力でハッピーエンドにしないといけないため、青空へ逃避行……みたいなひどいものだったらしい(「未来世紀ブラジル」でも似たような話がありましたね)。
アジア的な雑多とした町並みとかVKテストとか見どころは多いけど、やっぱりプリスが一番印象に残ってしまった。あの美しさと、レプリカントとしての感情の揺れ、いろいろ素晴らしい。名作でした(☆☆☆☆)