武田一義: さよならタマちゃん (イブニングKC)
まだ5月だけど、今年読んだマンガのベスト1が既に決まってしまった。間違いなくこの本だろう。
漫画家アシスタントを生業とする著者の、ガン(精巣腫瘍)闘病記……なのだが、これが実に素晴らしい作品で感動しきり。決して単なるお涙頂戴ではなく、暗いだけの一人語りでもなく、一人のガン患者が生きる様子と夫婦の支え合いを描ききっている。
私も以前に家族をガンで亡くしたので、出てくる事例の色んなところに当時のことを思い出してしまう。自分や家族が大病をしたことの無い人には、こういうことは本当に分からないのかもしれない。
ちなみに作中に出てくる師匠の漫画家さんは、どうやら「GANTZ」の奥浩哉先生らしい。好感度MAXですよ。(☆☆☆☆☆)