アラン・W. ビアマン: やさしいコンピュータ科学 (Ascii books)
タイトル通り、コンピュータサイエンスの入門書。MITで教科書として使われていたこともあるそうな。
書かれている文章は平易だけど、内容は計算機の停止問題などまで突っ込んでいたりしてなかなか深い。いかにもアメリカの教科書的な雰囲気はあるので、読みにくい人もいるかも。
あまり日本では見ないタイプの本だけど、プログラムにおける変数とは何か? というレベルのことから、人工知能までと実に幅広い。計算機科学初心者におすすめ……と言いたいのだが、例示されているプログラミング言語は全てPascalなので、2014年の今、初学者にお勧めできるかというと正直微妙。
かと言って中級者以上には、いささか内容が簡単すぎて読むところがあまり無いのが残念。いい本ではあるのだが、20年前ならいざ知らず、既にこれは存在価値を終えた本かなぁ。(☆☆☆)
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