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2012年9月

東海林さだお: 平成サラリーマン専科―ニョーボもマキコも丸かじり

サラリーマン生活を描く短編マンガ集。
大笑いするわけではない、しかしどこか面白おかしい話で楽しめる。サラリと読める一冊。(☆☆☆☆)

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藤田一咲: ハッセルブラッドの日々

ハッセルブラッドへの思いを、写真作品とコラム、対談、解説などでひたすら語ってくださる。
後半のハッセルの扱い方も丁寧で、フィルムの入れ方など細かく書かれており初心者に役立つ。

ちょっとハッセルブラッドが欲しくなってしまった。(☆☆☆)

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クリス・アンダーソン: フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

あまりビジネス本とか読みたくないんだけど、あの「WIRED」の編集長が書いたということで興味を持って図書館で借りてきた。
「デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる」。

本の内容はTANSTAAFL・アトムからビット・ゼロの経済学など、フリーとなる経済を丁寧に分かりやすく解説・整理してくださり、今までなんとなくモヤモヤと思っていたことが気持ちの整理ができた感じ。

第8章「非収益化」

グーグルはひとにぎりのコアプロダクトの広告料から大金を稼いでいる。……(中略)……新しいサービスはオタクの妄想のような問いかけから生まれる。「これはクールだろうか?」「みんなはほしがるかな?」「このやり方は僕らのテクノロジーをうまく使えるだろうか?」。彼らは「これは儲かるか?」という平凡な質問から始めたりはしない。

そうなんだよなぁ。一番大事なのは、「みんな欲しがるかな?」ってことなのに、どうすれば儲かるか、から始まる陳腐なプロダクトのなんと多いことよ。

第13章「(ときには)ムダもいい」

これはムダを受け入れるための教訓だ。カーヴァー・ミードはトランジスタをムダにすることを説き、アラン・ケイがそれに応えて視覚的に楽しいGUIをつくり、それによってコンピュータが使いやすいものになった。それと同じで今日の革新者とは、新たに潤沢になったものに着目して、それをどのように浪費すればいいかを考えつく人なのだ。うまく浪費する方法を。

これは「なるほど〜」と思った。確かに、リソースをムダ使いをすることに我々は常に恐怖というか罪悪感を持ってしまうのだが、逆にそこを浪費するプロダクトこそ革新的なものとなる。

ということで、色々とヒントになる良い本でした。クソみたいなビジネス本を読んでるヒマがあったら、ぜひこちらの一冊を。(☆☆☆☆)

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筒井康隆: 家族場面 (新潮文庫)

7つの短編集。ざっくりメモっておくと。
・渇水でトイレがあふれる「九月の渇き」
・遺族による死刑「天の一角」
・猿芝居による「猿のことゆえご勘弁」
・通達の紛失と取り違え「大官公庁時代」
・論文のため市場をうろつく学生を描いた「十二市場オデッセイ」
・大阪の義母への恨み言「妻の惑星」
・五右衛門から時間場所曖昧な「家族場面」

うーん、どれも佳作という感じで、あまりピンと来るモノは無かったかな。普通。(☆☆☆)

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田山花袋: 東京の三十年 (岩波文庫)

田山花袋が語る、明治・大正時代の東京の街、そして交友録。
都電に乗ったり歩いたりして東京のあちこちに出かける、お目当ての洋書を苦労して手に入れる、文壇での交友を赤裸々に描く、「蒲団」を書いたいきさつなどなど。

国木田独歩との執筆旅行「KとT」も興味深かった。当時の歴史資料としても、文芸作品としても、おすすめ。(☆☆☆☆)

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町田康: へらへらぼっちゃん (講談社文庫)

エッセイ・書評やらいろいろゴッタ煮。作者のなんというか時代劇を見ながら酒を飲んで一日過ごすダ メダ メっぷりが全開でステキ。
しかしマトモな読み物を期待すると危ない。なかなか面白かったです。はは。

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守屋洋: 日本語力がつく漢詩一〇〇篇―李白・杜甫から乃木希典まで

漢詩100篇の紹介。
シンプルで読みやすく、手元に置いてパラパラめくるのにはぴったり。もうちょっと解説が詳しくても良かったかな……とも思うが、まぁ簡潔にして十分かな。(☆☆☆☆)

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東海林さだお: 某飲某食デパ地下絵日記 (文春文庫)

小田急百貨店から出していた広告をまとめたもの。一品一品、商品の紹介と短い文章という感じ。
広告集なので、読み物として期待すると、ちょっとガッカリかなー。読み応えは正直あまり無かった。(☆☆☆)

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丸谷才一: ウナギと山芋 (中公文庫)

「遊び時間3」を改題。丸谷才一の書評、エッセイ集、その他いろいろゴッタ煮。
パラリパラリと気軽に読める。まぁ普通。(☆☆☆)

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