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碇義朗: 海軍航空予備学生―予備士官パイロットの生と死 (光人社NF文庫)

戦前に設置されていた学生航空連盟海洋部を母体とする学生海洋航空団(のちの海軍予備航空団)の学生たちを追ったドキュメント。
元来、陸軍支配から切り離すために海洋部を独立させたとのことなのだが、その後も訓練の際に海軍兵学校出身の者たちとの軋轢なども出てくる。この辺は制度やら縄張り争いやらメンツやらが複雑で、当時から今に続く「日本的な何か」を感じてしまった。
(飛行訓練を受ける際、予備学生は旧制高校卒などして入る一方、海軍兵学校出身者は艦隊経験者が飛行科に転属となってやってくる。軍歴は兵学校のものが長いが、予備学生の方が階級的には上となることもあり、同じ飛行学生でも現場の温度感などに違和感があったようだ)

本文は断片的な記述が多くて当時の予備知識が無いとなかなか読み解くのが難しいが、生々しい記述が多く戦時中の航空機乗りの様子が色々と垣間見られて興味深い。
変に思想的に煽るようなものもなく、淡々と語られており読みやすかった。(☆☆☆)

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