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高橋孟: 海軍めしたき物語

真珠湾攻撃やミッドウェー海戦の戦況について書かれた書物は山ほどあるだろうが、「ミッドウェー海戦では、めしをどう作りどう食べたか」などと書かれているモノはこの本以外に無いだろう。
これは、海軍主計科として配属された著者が、戦艦・霧島でいかにめしを作ったかという記録。後半は海軍経理学校へと行き、転属して武昌丸の最後を共にする。

色々と戦争モノは読んだけど、この本は実に生々しくリアルに当時の模様が見えて、面白くかつキツい一冊だった。陸軍に比べると海軍はマシとは聞いてはいたけど、それでも新兵いじめの様子など読んでいると、本当に日本人のダメなところ、イヤな性格ってのは全く変わらないんだなぁ……とちょっと暗澹たる気持ちにもなる。

予定通り使い切れず余った麦をデッコ(廃棄)するとか、どうでもいいような小さいことに拘るくせに大局的な大失敗はなんのお咎めナシとか、本当に今の日本そのまま。本当に人間って進歩しないもんなんだなぁ。
21世紀の日本で再評価されて欲しい一冊。(☆☆☆☆☆)

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