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筒井康隆: パプリカ (中公文庫)

な、なんという小説だ、これは……!
単純に「SF小説」とは、とても言ってしまえない冒険活劇。

精神医学研究所で働く、天才科学者かつサイコセラピストかつ美女という主人公「パプリカ」と、その同僚・時田が発明したサイコセラピー機器「DCミニ」を巡る物語なのだが、ここには当然のことながら人の"無意識"と"夢"が密接に絡んでくる。
この夢の描写が素晴らしく緻密で大胆で、筒井康隆はヘタな精神科の医者よりよっぽど技術的に優れているんじゃないだろうかと思わせる一品。落ち込んでいる時など、心が弱い時にこれを読むと確実に「持って行かれ」てしまいそうな雰囲気。

ストーリー自体も面白く、コレクターやリフレクターなどSF要素もきっちり描かれている。後半、ややハチャメチャすぎの感もあるが、あっという間に読んでしまった。
寝る前に読むと興奮しすぎて眠れないので、昼間に読むのがおすすめ。小説好きなら絶対に読むべき。やはり筒井先生は偉大だった。(☆☆☆☆☆)

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