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斉藤実: 太平洋漂流実験50日

海での遭難の際、飲料は真水だけを飲むよりも、「海水1:真水2の割合で混合したものが最適」。という自説の検証のために、自作ヨット「ヘノカッパII世号」でサイパンから漂流実験を行ったというノンフィクション。

水の喪失などトラブルはあったものの、シイラを釣ったり漂流は比較的順調に進んでいたが、その後にヨットは中心気圧900ミリバールを下回る凄まじい台風20号に直撃される。
ヨットは転覆し飲料食料も取り出せなくなったが、それでもなんとか生き延び救助された、というスゴい冒険記。

また筆者は海での遭難者が一人でも減らせるようにという点も重視しており、漁業中に事故にあい亡くなった船員とその家族の話や、今ある緊急ゴムボートの改良すべき点などへの率直な感想も興味深い。
これだけの体験をしながら、最後には次の漂流計画(第5次)を熱く語るエネルギーはいったいどこから来るのだろう。残念ながら肝臓を痛めたため第5次漂流実験はされなかったらしいのだが、いやはやすさまじい冒険記でした。面白かった。(☆☆☆☆)

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