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2011年8月

P.A.M.ディラック: ディラック現代物理学講義 (ちくま学芸文庫)

ディラックによる晩年の講義をまとめたもの。
前半は今でも物理学科で教えられているような内容そのままで、その先見性に恐れ入った。後半、特に相対論的な取り扱いになると大学時代と同じくギブアップ……上付き下付きが出てくると、どうしても理解できなくなってしまう当時から、オノレの頭脳は全く進歩してなかった。がっくし。

物理学徒ならば読んで起きたい一冊。なかなか面白かった。(☆☆☆☆)


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小中千昭: scenario experiments lain

テレビアニメ「lain」全13話のシナリオ集。
というわけで、アニメを必ず最後まで見てから読むこと。

全13話を見終わったすぐ後に読んだのだけど、「なるほどー」と納得できる面白さ。また、小中氏の、自分の脚本に対するツッコミが色々と入っていて興味深い。アニメと合わせて目を通したい一冊。(☆☆☆☆)

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[映画] 日本一のゴマスリ男

DVDで借りて見てみた。植木等の作品。

後藤又自動車に入社した中等(なか・ひとし)は、万年係長で終わった父親からの「お前にはでっかいゴマをすりあててほしい」という言葉に反発し、一日目からバリバリ仕事をこなす。しかし初日から高級車を1台販売という業績を作っても、社長や上役からの評価はさんざん。
現実を知った中は一念発起して、この会社で徹底的にゴマをすってやる! とゴマスリに専念していくのであった……。

全編がひたすらノリと勢いだけで進んでいく映画だけど、その調子よさがなかなか面白かった。しかし日本企業って、40年経っても全然変わってないんだなぁ(☆☆☆)。

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[映画] 千と千尋の神隠し

2011年にもなって今さら見た。うひゃぁ、こいつはスゴい映画だ。しかし過去に一悶着あったことだけど、やっぱりホワイトバランスがおかしいよね。

内容は、「こ、これはエロい……」と色々と思ってしまった。なんというか、人間の欲望とエロスを1000枚くらい薄皮に包んで、子どもでも見られるようにしましたって感じかなぁ。
最後まですっきりしない部分も多くてもやもやするけど、これはやはり傑作だった。見て良かったわ〜(☆☆☆☆☆)

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serial experiments lain

テレビ放映時にちょびっとだけ見て前々から気になっていたんだけど、DVDレンタルサービス「ぽすれん」が新規アカウント1ヶ月無料というので、これで借りて全13話をようやっと見た。
いやー、これはスゴいわ〜。色々と投げっぱなしすぎる展開なので人によって好き嫌い激しそうだけど、素直に面白かった。オヤジが新型NAVIをカタカタカタ「ヒャッハー!!」の辺りは最高。

全体的な雰囲気も良かった。明るすぎる空、重低音でうなる電線、血の色のような影、そしてケーブル少女。ただ、ちょっと声優としての演技はあんまりにあんまりな部分も多々あったけど……。lainの着ぐるみパジャマも可愛かったのに、後半は着なくなってしまって残念。
いやはやしかし、これは力強いアニメ作品でしたわー。現在のこの時代、一度は見ておきたい。(☆☆☆☆☆)

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[映画] 雨に唄えば - Singin' in the Rain

TOHOシネマズみゆき座にて鑑賞。これは面白かった〜。
サイレント映画からトーキー映画へと移り変わる時代、映画会社と俳優たちを描いた作品。サイレント映画に慣れた人たちがマイクの扱いに四苦八苦するさまなど、当時の様子も垣間見ることが出来る。
また、ダンスシーンがアクロバティックで実に素晴らしい。現在のふ抜けた映画界ではとても見られないような動きが当たり前のように出てくるのに圧倒された。

タイトル曲 Singin' in the Rain を雨の中でドン(ジーン・ケリー)が歌うシーンも、やはり名作だわぁ。映画館で見て良かった。(☆☆☆☆)

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[映画] ウエスト・サイド物語

午前十時の映画祭で、TOHOシネマズみゆき座で鑑賞。
とても素敵で面白かった、しかしとても長かった……156分はちと疲れた。

ダンスホールでのシーンや、"I feel pretty"でフラメンコっぽい動きを披露するのが興味深かった。スペイン系移民だから? ギターを演奏するシーンも入れて欲しかったなぁ。
いやはや名作でした。見て良かった。(☆☆☆☆☆)

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[映画] PERFECT BLUE

東京国立近代美術館 フィルムセンターで見た。私は学生料金なので300円。
事前に"lain"っぽいって話を聞いていたけどそんなことはなく、ブラック・スワンだった。後で調べてみたら、ブラック・スワンの監督はもともとこの映画のファンだったそうで。

サイコサスペンスというか、ホラーというか。現実と精神世界の曖昧さが実におっそろしい作品だった。面白いというか素直に衝撃的な映画でした。マル。(☆☆☆☆)

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米原万里: ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)

ロシア語通訳としてのお仕事や、その他ロシアの四方山話。
オチも面白みもない話が延々続くだけで、とてもつまらない……途中で放り出してしまいました。やはり椎名誠「ロシアにおけるニタリノフの便座について」は傑作だったなぁ、という感想。(☆☆)

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森山大道, 仲本剛: 森山大道 路上スナップのススメ (光文社新書)

路上スナップの作品とそのインタビュー(?)。
うーん、しかし文章のあまりにカッコつけすぎな感が鼻についてしまい、あまり楽しめず。(☆☆)

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ランダス・ストロス: プラネット・グーグル

Googleの今までの歩みをまとめた本。それなりに評価は高いそうな。
しかし書き方が退屈で、私はあっという間に飽きてしまい途中で放り出してしまった。技術者が読むのには全く向かない。(☆☆)

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柴田 翔: 新潮現代文学71 (されど我らが日々 ロクタル管の話)

昔、古本屋にて100円で拾った柴田翔の中短編集。

「されど我らが日々——」は前から読もうと思っていたのだけど、とても退屈でつまらない作品だった。一昔前の批評家が「社会経験の乏しい著者は、登場人物が延々と机上の議論を繰り返すだけの小説を書く」なんて言いそうな感じ。やっぱりこの世代を理解することは一生理解できそうにないわぁ。
一方、短編「ロクタル管の話」はとても良かった。朝鮮戦争時の神田・アキハバラの状況が描かれていて大変に興味深い。著者の電子工学に対する知識も確かなもの。こっちの方面で突き進んで欲しかったな。(☆☆☆)

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[映画] 七人の侍

何年も前からずっと見よう見ようと思っていたのだけど、品川図書館でDVDが置いてあったのをやっと借りてきた。

207分というのを見て「うわ〜、長いなぁ」とちょっと躊躇したのだけど、見終わって分かったのは「これでは短すぎる」ってこと。色んなエピソードがはしょられてしまっており、むしろ連続ドラマでたっぷり時間を取ってやって欲しかったな。
実際、アニメ「サムライ7」は全26話だから約10時間。まぁそのくらい必要。

内容自体は、もう今さら私が語るまでも無く傑作。実に面白かった。久蔵カッコいいなぁ〜。シノとやっちゃった後に見つかって何にも言えない、カツシロウのダメダメっぷりも良い。菊千代の最期も見事。映画ってホントにいいもんですねぇ。(☆☆☆☆)

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原色ワイド図鑑 人体 (学研)

ちょっと調べ物をしていて、児童書コーナーにあったこの図鑑を図書館で借りてきた。
読んでみるとこの図鑑はとても詳細で、児童書にしておくのはもったいない……。筋肉の構造でミオシンとアクチンのフィラメントが滑っていく説明とか、普通に大学の分子生物学レベル。大人も十分楽しめる一冊。(☆☆☆☆☆)

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新開孝: ぼくは昆虫カメラマン

昆虫写真家・新開氏による自伝。教育映画の演出助手として「ミミズのうんち」を撮るところから、昆虫を撮り続けて現在の生活に至るまでのお話。
私も最近は結構虫を撮っているので、なかなか興味深く面白い本だった。(☆☆☆☆)

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