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2011年2月

小林茂雄: 写真で見つける光のアート―街歩きを10倍楽しくするために

街の風景写真のうちでも、光をテーマにした本。

あまり堅苦しくなく、かと言っておざなりな説明でもない。窓の反射、屋根の透過光、看板の灯りなど色々なケースについて多くの作例と、それに対する建築学や光学へのちょっとした知識を語ってくれてためになる。
なかなか面白い本でした、夜の街撮りしたい人にオススメ。(☆☆☆☆)

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米澤穂信: 犬はどこだ

犬捜しをする調査事務所を開店した主人公と、その後輩の凸凹コンビが繰り広げるユーモアミステリ。という感じ。
ミステリ部分は大した謎があるわけでもないのだが、足を使った操作とネットでのやりとりが実に自然で、ストーリー自体もなかなか面白かった。
特にネット上での応酬や調査方法が実に「分かっている」記述で面白い。これだけきっちり書けているのは、他には伊坂幸太郎の「モダンタイムス」くらいしかないと思う。

ということでなかなかオススメだが、パートナーのハンペーが間抜けキャラの位置づけの割にはあまりに聡明かつ知識豊富なのにはちょっと違和感。もっとうっかり八兵衛キャラにした方が良かったんじゃないかな。
しかしまあ面白い本であることは確か。読むべし。(☆☆☆☆☆)

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ボクの満州—漫画家たちの敗戦体験

終戦後の引き揚げ体験を、漫画家の方々が絵入りエッセイの形で語ってくださる本。
今まで読んだり聞いたりしたことのなかった当時の様子が、実にリアルに生々しく記述されており大変に興味深い。ソ連兵は本当に恐ろしく、かつとんでもない兵隊だったんだなぁ……。

日本人として読んでおきたい一冊。(☆☆☆☆☆)

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椎名誠: 世界どこでもずんがずんが旅

新聞とニッコールクラブ連載の旅エッセイをまとめたもの。
シベリア、アラスカ、ブラジル、チベットなどなど。

「前にどっかで読んだなぁ」というエピソードが多かったので、椎名ファンには物足りないかも。(☆☆☆)

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司馬遼太郎, ドナルド・キーン: 日本人と日本文化 (中公文庫)

二人による対談。近代以前の日本人と日本文化について、色々と語ってくださる。
結構あちこち話が飛ぶ、本当に勝手きままな雰囲気の対談。その辺が楽しめる人は良いだろうが、私はあんまりピンと来なかったな。ウンチク合戦的なのが好きな方はどうぞ。(☆☆☆)

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村上春樹: 走ることについて語るときに僕の語ること

小説家兼ランナーの著者が、走ること(マラソン)について語るエッセイ。
いかにも村上春樹という感じでなかなか面白かったけど、私はマラソンやってないのでちょっとピンと来なかった。走るのを趣味にしている人は面白いと思う。(☆☆☆☆)

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三田誠広: 書く前に読もう超明解文学史—W大学文芸科創作教室

文学史についての講義録……らしいのだが、文章のそこかしこに感じられる、いかにもエラソーなおっさん臭に耐えられず途中で放り出してしまった。
読んでいて不愉快になってくるのでとてもオススメできない。やっぱり筒井康隆「文学部唯野教授」は偉大な本だったなぁ、と再確認(☆)。

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