林亮介: 迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)
会社のfalz先輩のお知り合いが書かれていると聞いて、さっそく買ってみた。京都に突如出現したダンジョンに潜ってモンスターを狩る者達の群像劇。ちょっとPBMっぽい感じもするなぁ。
いかにもライトノベルっぽい雰囲気だったので、買った後で最初数ページをパラパラと見て「失敗したかなぁ……つまんなそう」と思ったのだが、意外に意外、なかなか面白かった。
内容は、これはもうはっきりと「現代日本版Wizardry」である。地上の酒場で仲間集めとか宝箱(とはちょっと違うけど)の罠とか死体回収に別パーティが行くとか、そこかしこに感じられるWiz臭がオールドゲーマーな我々にはとても心地よい。そこでの現代日本社会に生きる主人公達の行動は、まさに隣り合わせの灰と青春。
筆者も決してWizが元ネタということを隠そうとせず、Vorpal Bunnyを普通に登場させてるしね(笑。タカ派・ハト派というのも、Good/Evilから取られているわけですな。
まぁそんなわけで、オールドゲーマーでかつて夜な夜なダンジョンに潜っていた奴らは楽しめるから是非読むべし。
でも、ウィザードリィやったことない最近の若い子が、この本読んで楽しめるんだろうか? と逆に心配になってしまった。(☆☆☆☆)
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