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フラム号漂流記 (加納一郎著作集2)

極地探検記をまとめたもの。以下の3つが収録されている。
F.ナンセン「フラム号漂流記」
R.アムンゼン「アムンゼン探検誌」
S.ベルクマン「千島紀行」

「フラム号漂流記」は、北極海を実験漂流した記録。氷に閉ざされた船で何年も過ごすという生活の中で、アザラシやシロクマを捕らえて生きていくさまが印象的。

「アムンゼン探検誌」は、探検記というより裏話の紹介という感じ。探検計画の際や、帰ってきてから不愉快な思いをしたことなどが赤裸々に語られていて、探検家アムンゼンの人間らしい顔を見ることができる。なかなか面白かった。
また、日本の白瀬南極探検隊の写真も一つ収められており興味深い。

「千島紀行」は1929年頃にクナシリからアライドまで、千島列島を巡ったスウェーデン人の探検記で、これが非常に面白い。3つの中で一番楽しかった。
森林やキツネの生息域など学術的な記述も多いが、クリスマスを祝うためにトドマツを切り倒したりとエピソードも多い。また当時のアレウト人やアイヌの人たちの様子なども書かれており、千島列島への知識が深まった。庶民の暮らしぶりや漁師・猟師がどう狩りをしているかなども詳細に書かれている。ここに収められているのは抜粋らしいので、元の本も読んでみたいなぁ。(☆☆☆☆)


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