« 藤井孝一: 週末起業 | トップページ | 村上春樹: 村上朝日堂 »

赤木智弘: 若者を見殺しにする国 - 私を戦争に向かわせるものは何か

"「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。"
で一躍有名となった著者の本。ちなみにその本文は、著者のサイト(「丸山眞男」をひっぱたきたい)で読むことができる。
前からこの本は読もうと思っていたが、やっと読了。

細かい部分には山ほどツッコミを入れるべき点はあるが、しかし著者の「右肩上がりの時代を長くぬくぬくと生きてきた世代が、社会に出た時にはバブルが弾けてて何にも美味しい思いをしていない若者世代に全てを押しつけている」という主張には全面的に賛成だ。全力で応援したい

本文から引用:

バブル崩壊以降に社会に出ざるを得なかった私たち世代(以下、ポストバブル世代)の多くは、これからも屈辱を味わいながら生きていくことになるだろう。一方、経済成長著しい時代に生きた世代(以下、経済成長世代)の多くは、我々にバブルの後始末を押しつけ、これからもぬくぬくと生きていくのだろう。なるほど、これが「平和な社会」か、と嫌みのひとつも言いたくなってくる。

団塊オヤジ達は、「オレ達が若い頃に必死になって働いて日本を支えてきた」とか言うけどさ。
そりゃ、30年以上も右肩上がりの好景気という世界でも非常に稀な経済状態で、何も考えずに働いていれば給料も株も会社の規模もどんどん大きくなることが保証されてた時代なら、そりゃマジメに働くでしょ。しかも金利も高く、もらった給料を定期預金にしておくだけで年利10%とか付いてたんだし。
そんな状態でがっつり稼いでさんざん美味しい思いをしてきたくせに、バブルが弾けた途端に「年金寄こせ、若者からもっとむしり取れ、オレ達は被害者だ」とは、本当にムシが良すぎる。

もし私が今、老人なら、「今は日本全体が苦しいんだから。老人ばっかり優遇する政策じゃなくて、年金は少しくらい減ってもいいから、子どもと若者に回してくれ」って言うと思うけどな。どうせ先行き短いんだし。
しかし私は、そのような殊勝な発言を老人から聞いたことは一度も無い。いやはや。

っつーことで、日本全体、みんなが読んで欲しい本。中高年はもちろん、若者も「分断統治」されて敵が見えてない人が多いからな。(☆☆☆☆☆)

|

« 藤井孝一: 週末起業 | トップページ | 村上春樹: 村上朝日堂 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 藤井孝一: 週末起業 | トップページ | 村上春樹: 村上朝日堂 »