友人ryo氏のお爺様が書かれたという小冊子を頂いた。自費出版本。
若くして満州に渡りそこで終戦を迎えられ、引き揚げ船で日本へと戻ってくる波瀾万丈の自伝。
いつ死んでいてもおかしくなかった凄まじいまでの経験を、淡々と語るその口調は、まさに当時のその場所に生きていた者しか語ることを許されない圧巻さを感じる。
いかに団塊世代をはじめとする我々が平和ボケの時代を生きているのか、ということを深く考えさせられた。
安部公房の「けものたちは故郷をめざす」なんか全くメじゃない。非常に興味深い本だった、ぜひみんな読むべき。(★★★★★)

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