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2008年9月

大久保洋子: 江戸っ子は何を食べていたか

江戸の庶民の食生活を色々と語ってくださる。
白米を1日5合とはすごいのー。でも副菜が少ないので、そのくらい食べないと体がもたないんだろうな。宮沢賢治の[雨ニモマケズ]の、「一日ニ玄米四合ト/味噌ト少シノ野菜ヲタベ」と同じ理屈。

面白い川柳があったので2つ紹介しよう。

「大家から鉄砲玉が十五くる」
中秋の名月(八月十五日)の日、長屋でも大家が店子に団子を配る。
しかしその団子があまりに小さすぎたことを皮肉ったもの。

「大名も切売を買う塩鯨」
大名が魚を買う時、普通はもちろん切り身ではなく丸ごと買う。しかしいくらなんでも鯨は丸ごと買えないから、大名も切り売りを買っているという句。
言われてみれば当たり前だが、なかなか面白い。(★★★★)

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大久保 洋子
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[映画] パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち

以前に録画しておいたのを今さら見た。ディズニーの「カリブの海賊」をモチーフにした映画らしい。へー。
お宝あり、呪いあり、ユーモアありと、正しい海賊映画という感じでなかなか面白かったけど、1回見ればもう十分かな。(★★★★)

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち
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吉田戦車: 一生懸命機械 (1)

色々な機械が一生懸命なお話。「清潔王」の生々しさが笑えた。(★★★)

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吉田 戦車
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田端 宏章: スタンプツアー イン ザ ワールド

各国の切手を、カラー写真で紹介。全ページオールカラー。
パラパラとめくって楽しむぶんにはいいんだけど、切手に対する説明文や発売年数などの情報が一切ないので、激しく物足りない。

これじゃ興味を持っても、実物の切手までたどり着けないよ。努力不足。(★★)

スタンプツアーインザワールド
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ピエ・ブックス
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植村峻: 切手の文化誌

切手の歴史や、変わり種の切手の紹介など、色々と語ってくださる。
写真も豊富で、ネタ本としてなかなか面白かった。(★★★★)

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椎名誠: 鍋釜天幕団フライパン戦記―あやしい探検隊青春篇

あやしい探検隊の思い出日記という感じ。巻末の遠征隊パンフレットも興味深い。
東ケト会ファンならば楽しめるが、そうでなければ全く面白くないだろう。私はもちろん、かなり楽しめたw(★★★★)

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椎名誠: あやしい探検隊焚火酔虎伝

あやしい探検隊シリーズは全部読んだかと思ってたけど、これは読んでいなかった。
1995年なので、もう13年も前かー。

雪山で雪洞を掘るのが楽しそう。鹿児島の温泉もいいのぅ。私も行ってみたい(★★★★)

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椎名 誠
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東海林さだお: タケノコの丸かじり

丸かじりシリーズの15。
「ピザ丼」を作ってみる回が衝撃的。しかし、ドリアみたいな感じと思えばそんなに不気味でも無いかな?(★★★)

タケノコの丸かじり (丸かじりシリーズ)
東海林 さだお
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椎名誠: 鍋釜天幕団ジープ焚き火旅―あやしい探検隊さすらい篇

過去のあやしい探検隊の写真を見ながらの対談集。

初めて「わしらは怪しい探検隊」を読んだのは10年以上前だから、懐かしいなぁ、と私も思ってしまった。
シーナさんの写真を見ると、本当に若い。(★★★★)

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内藤陽介: 切手と戦争―もうひとつの昭和戦史

新潮新書。戦時中の日本の切手を色々と紹介してくださる。
切手だけでなく、当時の郵便物も多く紹介されていて興味深い。(★★★)

切手と戦争―もうひとつの昭和戦史 (新潮新書)
内藤 陽介
新潮社
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北杜夫: どくとるマンボウ回想記

過去のエッセイで読んだ話が多かったけど(メルバーンの話など、何回読んだことか……)、そのメルバーンや青山脳病院など珍しい写真が多く、氏のファンとしては大変に楽しめた。
北杜夫ファンなら必読。(★★★★)

どくとるマンボウ回想記
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バリー・ギフォード: ナイト・ピープル

ちっちゃなお話をつなぎ合わせた、解説通りの「モザイク掌篇集」。
しかし一つ一つが小さすぎて中途半端なため、どうも物足りない。全体としてもすっきりした物語とは言いがたく、あんまり面白くなかったな。(★★)

ナイト・ピープル (文春文庫)
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小松左京: コップ一杯の戦争

SF短編集。「四次元ラッキョウ」など、スケールでかいけどスケール小さいショートショート的なお話。
あんまり「これは!」というのは無かったな。(★★★)

コップ一杯の戦争 (1981年)
小松 左京
集英社

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スティーヴン・キャラハン: 大西洋漂流76日間

救命イカダで76日間漂流したサバイバル物語。

内容は、とにかく凄まじいの一言に尽きる。特に何度も何度も他船に出会うのに全く気が付いてもらえず、結局自力で島付近にまでたどり着いたというのは非常に悲しい。
おそらく同様の事故で漂流し、船に出会ったのに救助されずに亡くなった人も相当数いるのだろう。自動操舵システムは、こういう犠牲者を生み出すんだなぁ。

なお「ドゥガル・ロバートソン: 荒海からの生還」についての記述が結構出てくるので、先にそちらを読んでから読むのをオススメします(★★★)

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中村靖彦: コンビニ ファミレス 回転寿司 (文春新書)

食糧自給率とかその辺のお話。主張は概ね同意だけど、そんなに目新しい内容は無かったかな。

ちょっとでも形が悪い野菜は全部ハネられる、ってのはもっと深く突っ込んで欲しかった。
田舎モンの私としては、キュウリが真っ直ぐなのが当たり前だというのは本当に気持ち悪い。(★★★)

コンビニ ファミレス 回転寿司 (文春新書)
中村 靖彦
文藝春秋
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沢野ひとし: 昼寝主義

キューバに行った話が興味深い。私も行ってみたいな。
後書きの昼寝談義が名文。(★★★)

昼寝は幸せの象徴である。これから夏の午後は昼寝時間を設ければいいと思う。憲法で昼寝の豊かさを謳いあげてほしい。もちろん働きたい人はおおいに働きまわってもらえばいいが、昼寝をする人の人権も守ってもらいたい。イタリアやスペインではシエスタが認められているのに、日本では石垣島などの島以外は昼寝をしている人が白い目で見られる。

昼寝主義
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南博: 社会心理学入門 (岩波新書)

1958年の本なので、さすがに色々と古さが目立つ。
資本主義をこれでもかと批判し、無邪気に「社会主義バンザイ!」という記述がかいま見えるのには苦笑。

しかし分業による責任感の喪失など、色々な場合の分析をピシリピシリとしてくれる爽快感があり、なかなか面白かった。
ただ後半は、単に分類項目を並べただけという感じでつまらんな。(★★★)

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中野麻美: 労働ダンピング

とにかく文章が読みにくい……主語述語や修飾関係が滅茶苦茶な文が多々。
内容としては、色々と世間で問題視されていることをデータで示してくれるという感じか。とりあえず、「今の日本で、若者が真面目に働くのはムダ」ということが良く分かったな。(★★)

労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)
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椎名誠: 走る男

近未来を舞台とした、SF小説。パンツ一丁で走り出した男のお話。
醤油を見つけて喜んだりするあたりに、椎名ファンならニヤリとできる。

しかし、終盤があまりにおざなりかなー。そこがちと不満。(★★★)

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堀江敏幸: 回送電車

フランス文学者による、評論+エッセイという感じ。
難しい文学論もあれば、トトロやゴルゴ13など身近な話もあってなかなか面白い。(★★★)

回送電車 (中公文庫 ほ 16-1)
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[映画] 華氏911

北千住のシネマ ブルースタジオで見た。

マイケル・ムーアの作品を見るのが初めてだったのだが、これはスゴい! こういう人間は、絶対に今の社会に必要だな。
ムーアの他の作品も見たくなってしまった。

もし私がビル・ゲイツ並の大富豪だったら、100億円をムーアに寄付して「これからも一切の遠慮を無しで映画を作ってくれ」と言いたいものじゃのぅ。(★★★★★)

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椎名誠: 南国かつおまぐろ旅

赤マントシリーズの一。「あひるのうたがきこえてくるよ。」の撮影をしていた頃。

単行本じゃなくて文庫の方で読んだのだけど、文庫版の方があとがきが一つ多いから得だということに今さら気が付いた。
沢野ひとしによる少年時代の思い出を書いた解説も良い。

南国かつおまぐろ旅 (文春文庫)
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椎名誠: 全日本食えば食える図鑑

はるか昔に、同じく椎名さんの「全日本食えばわかる図鑑」を読んだのが、なんとあの本の発売から既に20年以上経っていた……なんと。
ということで、20年越しの続編。

ヤシガニとか結構美味しそうなのもあるけど、エラコとなれずしは私にはムリだ……。面白いけどキツい。(★★★★)

全日本食えば食える図鑑
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