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城繁幸: 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代

友人のKAN氏から借りてきた。「日本企業は偉大なる素人集団」「選択肢の無い社会」などのキーワードがなかなか面白い。年功序列の限界や、日本社会の異常なまでの会社への滅私奉公という観点には納得。
若者がもっとワガママになれというのにも激しく同意だ。自らの首に喜んで鎖をかけ、進んで奴隷になろうとする人間がこの国には多すぎるもんな。

ただ、能力主義をあんなに無邪気に信仰しているのには違和感を覚える。職務給にすれば会社は正しく評価してくれると100%信頼しているのが激しく謎だ。年功序列をやめて能力主義にしたところで、その「能力」とやらを評価するのは、結局は(この本でさんざん著者が攻撃している)中高年なんだから。今より余計に悪い事態になるだけだと思うけど。
特に日本の中小企業なんかじゃ、能力主義とか口先だけは甘いことを言っといて、実は一人だけ給料を1.1倍にして他全員は一律1割カット……とかの人件費を圧縮する手段としてしか機能してないし。

最近の若者は会社が言うことなんて全く信用してない、ってことも掘り下げて欲しかったな。
しかしまぁ、タイトルは全然中身とリンクしてないけど、面白い本だった。おすすめ(★★★★)

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