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メルヴィル: タイピー

前にポリネシアの本(ポリネシア人―石器時代の遠洋航海者たち)を読んだのだけど、その中で紹介されていた本。
著者は「白鯨」で有名だが、捕鯨船の乗組員だった時にマルケサス諸島のヌク・ヒヴァで逃亡し、そこで現地のタイピー族に捕らわれた記録。

最初の数章は記述が断片的で非常に読みづらく、投げてしまおうかと思ったのだが、そこを過ぎると急速に面白くなってきた。
豆鉄砲の騒動などユーモラスな話も多いが、ココナッツの成長の度合いを表すのに20種類の言葉があるとか、森の中の石造建築物など、民族学的に興味を惹く記述も多い。特に、現地人に捕らわれて暮らした記録のため、その生活ぶりの描写は詳しい。

もちろん全てが事実とは言えない本なのだが、しかしなかなか興味深い本だった。ポリネシアに興味があれば是非。(★★★★)

メルヴィル全集〈第1巻〉タイピー (1981年)
坂下 昇
国書刊行会
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