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2008年2月

小泉武夫: くさいはうまい

世界各国の発酵食品について色々と語ってくださる本。キビヤック(アザラシの腹に海燕を詰め込んで発酵させ、腐った液を吸う。美味らしい)とか強烈じゃのぅ。
ちょうど「もやしもん」を読んだ後だったので楽しめた。ってか、もやしもんの色んな元ネタは、この著者の本なんじゃないかな?

ただ、やたらとガンに効果があるとか健康にいいとか連発するのはちょっと胡散臭いなぁ。もはや、みのもんた状態だ。

ちなみに私は、シュールストレミング開封の現場に立ち会ったことがあったりする。(世界で一番臭い食べ物に出会った日)。ちょっと自慢。(★★★★)

くさいはうまい
くさいはうまい
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小泉 武夫
毎日新聞社 (2003/07)
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椎名誠: 波のむこうのかくれ島

様々な島に行った体験をまとめたもの。竹島と硫黄島(ちなみに映画で有名なのとは違う硫黄島)には行ってみたくなった。
大勝軒ラーメンをわざわざ持って行くあたりもスゴい。なかなか面白かった。

ちなみにこの本は、「風のかなたのひみつ島」とセットでよろしく。(★★★★)

波のむこうのかくれ島 (新潮文庫)
椎名 誠 垂見 健吾
新潮社 (2004/03)
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板倉聖宣: 砂鉄とじしゃくのなぞ

板倉先生と言えば仮説実験授業や「ぼくらはガリレオ」で、私の科学少年時代を創り上げた人であろう(言い過ぎ?)。
ということで懐かしくなって図書館で借りてきた。

砂鉄集めの話からはじまり、子ども向けの本というより科学エッセイという感じか。千葉県飯岡の砂鉄海岸には行ってみたいのぅ。
そこらの石でも磁石にくっつくことを発見とか、まさに科学教育。(★★★)

砂鉄とじしゃくのなぞ (オリジナル入門シリーズ)
板倉 聖宣
仮説社 (2001/01)
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東海林さだお: コロッケの丸かじり

杏仁豆腐、ハヤシライス、焼き芋、タラの芽など。
1g1円のカレーの店(カレーボウヤ)が気になる。行ってみたいのぅ(★★★)

コロッケの丸かじり [「丸かじり」シリーズ27] (丸かじりシリーズ 27)
東海林 さだお
朝日新聞社 (2007/09/07)
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トーベ・ヤンソン: ムーミン谷の夏まつり

下村隆一・訳。ムーミン谷の洪水と、劇の上映。
スナフキンが24人の子供と暮らす生活がなかなか面白かった。(★★★)

ムーミン谷の夏まつり (講談社青い鳥文庫 21-3)
トーベ・ヤンソン 下村 隆一 Tove Jansson
講談社 (1981/01)
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東海林さだお: 行くぞ!冷麺探険隊

ハワイパック旅行、高松でうどん、小樽で怖い寿司、アフリカ旅行など。
寿司食べ放題ツアーでの、不満そうなオバチャンの絵が面白かった。(★★★)

行くぞ!冷麺探険隊
行くぞ!冷麺探険隊
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東海林 さだお
文藝春秋 (1996/01)

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トーベ・ヤンソン: たのしいムーミン一家

魔法のぼうしとルビーのお話。最後はきれいにまとまったね。
ちなみに、講談社の青い鳥文庫ではこれが第一作になっているけど、実際は「ムーミン谷の彗星」の方が発表は先らしい。ややこしいな(★★★)

たのしいムーミン一家
トーベ・ヤンソン 山室 静 Tove Jansson
講談社 (1980/11)
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村上春樹: シドニー!

シドニーオリンピックの現地レポート。
私はスポーツにはあまり興味ないのだが、オーストラリア事情なんかもかいま見えて面白かった。砲丸投げ選手についての記述も楽しい。(★★★★)

シドニー!
シドニー!
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村上 春樹
文藝春秋 (2001/01)
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北杜夫: マンボウ夢草紙

『週刊小説』連載のエッセイ。医学博士号を取った時の話は、はじめて読んだ気がする。
しかし、過去のエッセイとの重複も結構あったな。誤植もかなり。(★★★)

マンボウ夢草紙
マンボウ夢草紙
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北 杜夫
実業之日本社 (2001/04)
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北杜夫: マンボウ酔族館〈パートV〉

『週刊小説』に連載していたエッセイ。
軽井沢での話や、過去を色々と振り返る。小説家への道を語る「作家志望」がなかなか面白かった。(★★★)

マンボウ酔族館〈パート5〉
北 杜夫
実業之日本社 (1997/08)
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椎名誠, 垂見健吾: 風のかなたのひみつ島

さまざまな島を訪れた紀行文。
前に読んだ、「でっかい旅なのだ。」と一部重複があった。

カツオの一本釣りが楽しそう。やってみたい。(★★★)

風のかなたのひみつ島
椎名 誠 垂見 健吾
新潮社 (2002/07)
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早川いくを: またまたへんないきもの

前から読みたいと思っていたら、図書館にあったので借りてきた。
が、表紙の「またまた」が小さかったので、読み始めるまで前作の「へんないきもの」かと勘違いしていた。そっちも読まないとな

色々な生き物の紹介が面白く、また最後のコラムはなかなか真面目に語っておられて共感できた。
ただ、それぞれの紹介ページには和名しか載っていなかったのが不満。学名も一緒に載せておいて欲しかったな。(★★★★)

またまたへんないきもの
早川 いくを 寺西 晃
バジリコ (2005/12/10)
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丸谷才一: 男もの女もの

主に文学史をメインとして、歴史上の様々な事柄について語ってくださる。出雲の阿国、007の作者、阿部定、食器論など。なかなか面白かった。
王朝和歌に蝶が一切出てこないという話は、今までまったく気が付かなかった。そういえばそうだよなぁ。(★★★★)

男もの女もの
男もの女もの
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丸谷 才一
文藝春秋 (1998/04)
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河邑厚徳+グループ現代: エンデの遺言 - 「根源からお金を問うこと」

会社の同期ryo氏が絶賛していたので読んでみた。エンデとは、「モモ」や「はてしない物語」で有名なミヒャエル・エンデ氏のこと。

最初に一言いうと、この本は表紙やサブタイトルでひどく損をしている。まるで怪しげなマルチ商法かクソみたいなビジネス本みたいに見えるが、中身はきちんとした内容なので安心していい。
ってか、この表紙デザインは明らかに失敗。これを作ったデザイナーは、ちゃんと中身読んで仕事したのかな。

内容は、貨幣は本来交換手段であるのに価値の保存機能が問題であるとか、負の利子とスタンプ代用貨幣の試みとか、ゲゼルの「老化するお金」の概念など。
現代の利子とは、流動性のプレミアムだけではなく、希少性の代価分がプラスされておりそこが問題だというのには今まで気が付かなかったな。そして負の利子を導入することにより貨幣の交換手段(決済手段)としての機能が十二分に発揮されるというのにも目ウロコ。

と、内容はある程度理解したけど、納得したとは言いがたい。あくまで理想論に過ぎないかなぁと思う部分も多々。もちろん、概念自体は素晴らしいんだけどさ。
やはり何もせずに放っておくだけで機能する市場(マーケット)に対して、この考えが食い込むのはムリだろうなぁと思ってしまった。

あとスタンプ貨幣について疑問だったのは、これでみんな貴金属とかの目減りしにくい商品購入に使わなかったんだろうか? もし手元に、確実に目減りする貨幣があったら、目減りしにくい商品をとりあえず買うという消費行動が起こりそうな気がするけど。
また、手元にある金をすぐに使わないといけないということで、ムダな買い物や衝動買いが大量発生すると思うけど、そのコストは無視でいいのかな。

しかしまぁ、色々と示唆に富んだ本でありなかなか面白かった。マイナス利子の貨幣が実際に導入されていた例なんて今まで全く知らなかったし。
カネカネカネの昨今の風潮にすっかり疲れてしまった人も、疲れていない人も、ぜひ一読を。(★★★★)

エンデの遺言 - 「根源からお金を問うこと」
河邑 厚徳 グループ現代
日本放送出版協会 (2000/02)
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椎名誠: たき火をかこんだがらがらどん

過去の様々なエッセイをまとめたもの。
ごった煮という印象が強く、氏のファンでない人がいきなり読んでも楽しめないと思う。(★★★)

たき火を かこんだ がらがらどん
椎名 誠
小学館 (2007/06/14)
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笹川孝一: 生涯学習社会とキャリアデザイン

法政大学キャリアデザイン学部の開設に当たって行われたシンポジウムをまとめたもの。
内容に結構重複があったり、タイトルの内容よりも単に法政大学の宣伝本という雰囲気もあるが、考えを整理する意味ではまぁまぁの一冊。しかしリカレント教育という言葉は数えるほどしか出てこんかったな。

巻末に各センセイからのコメントがあるのだが、各自が好きなこと言いたい放題で少し笑える。
が、一つ気に入ったのもあったな。

社会に出て実感することのひとつに、会社や仕事というものはきわめて具体的で現実的であり、暗黙のルールやさまざまな約束事に縛られているということがある。しかも、仕事や組織の専門度が高ければ高いほど関心の範囲や日常生活の場は狭くなるし、行動範囲やものの考え方に対する制約度は強くなっていく。
それに比べて大学という場、あるいは学生という身分は自由で間口が広く、大きな可能性を秘めている。

うーん、この外川洋子センセイの言葉(204-205ページから引用)は、結構そこらで言われているような内容だけど、今の私にはかなりピーンと来た。
でも10年前の私ならスルーしてた文章だろうな。(★★★)

生涯学習社会とキャリアデザイン
笹川 孝一
法政大学出版局 (2004/09)
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石川雅之: もやしもん(5)

今回は収穫祭と、フランス行き。うーん、しかしちょっとネタに詰まってきた感があるかなー。
もっと学内の小(?)事件をどんどん追及して欲しかった。幕張サボテンキャンパスのような、「その当時はなんとも思わなかった生活だけど、後で思い返すと宝物のような思い出」みたいな。分かるかな。(★★★)

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トーベ・ヤンソン: ムーミン谷の彗星

恥ずかしながら、はじめてムーミンを読んだ。会社のkowa先輩が持っていたので、借りてきたのだ。
世界が滅びるぞというじゃこうねずみの警告により、大冒険するムーミントロールの物語。

スナフキンは、アニメとは結構雰囲気違うね。ガケで石をわざと転がして崖崩れを起こすあたり、なかなかのワルだ。(★★★)

ムーミン谷の彗星
ムーミン谷の彗星
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トーベ・ヤンソン 下村 隆一 Tove Jansson
講談社 (1981/01)
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石川 雅之: もやしもん(4)

これも会社のOK氏から借りた。今回は、ゴスロリ娘の正体、のだめ菌、UFO研の消滅あたり。
急展開という感じじゃのぅ。でも面白かった。(★★★★)

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石川 雅之: もやしもん(3)

会社のOK氏から借りた。沖縄行ったり、遙お嬢様の許嫁登場とか。
ソンブレロをかぶった川浜が、「学生ローンで沖縄行きの片道キップを2枚買ったんだ」というコマでニヤリとしているのが良かった。あと、ステンレス漕。

そういえば、私は大学時代にシュールストレミング開封に立ち会ったことがあるのだ。ちょっと自慢。
世界で一番臭い食べ物に出会った日
確か2001年の秋頃だったかな? うーん、懐かしいのぅ(★★★★)

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手塚治虫: バンパイヤ

会社のkowa先輩から借りた。文庫で全3巻……なのだが、途中で休載したので物語としては未完である。
獣に変身する人々と、それを利用するロックを描いた作品なわけだが、まぁ普通の面白さだったなー。傑作とは言いがたいと思う(★★★)

バンパイヤ (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
手塚 治虫
秋田書店 (1995/01)
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バンパイヤ (2) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
手塚 治虫
秋田書店 (1995/01)
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バンパイヤ (3) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
手塚 治虫
秋田書店 (1995/01)
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東海林さだお, 椎名誠: 太っ腹対談

椎名誠と東海林さだおの対談集。早食い、モンゴル、カレー、女将などについて色々と。
モンゴルについて、何もかもがよく分からないってのはちょっと面白かったけど、それ以外はまぁ普通かな。

ちなみに単行本だけで、文庫にはなっていないようだ。(★★★)

太っ腹対談
太っ腹対談
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東海林 さだお 椎名 誠
講談社 (2002/05)
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久住昌之, 谷口ジロー: 孤独のグルメ

前々から気になっていたマンガだが、ちょうどヤマダ電機のポイントが余っていたので捕獲した。

決してグルメ漫画というわけではなく、ちょっと寂しげな男が食事をするだけなのだが、それが妙に面白い。
有名な焼き肉の回「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」も良かったが、やはり大阪でのたこ焼きの回が秀逸。あの関西人のセリフと描写は完璧である。東京モンは、大阪に行く前にあの回を読んで予習してから行くべきだ。

あと、赤羽の「ちょっと焦ったな……バランスがメチャクチャだ」には爆笑!! 面白いマンガでしたな(★★★★)

孤独のグルメ (扶桑社文庫)
久住 昌之 谷口 ジロー
扶桑社 (2000/02)
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辻信之: 「理系」の転職

なんか図書館で目に付いたので、借りてみた。

転職のススメというより、理系の人の心構え的な本だね。まずは10年とか、35歳がターニングポイントだとか、転職せずともそれはできることではないの? とか。
理系で現場を知っている人間こそが経営側から欲しがられるとかの話にもなるのだが、マネジメントとか経営とかには何の興味も無い私には、面白くない本だった。

しっかし、ビジネス系の啓蒙本ってのは本当につまらんね。まぁでもこの本は、そこらのゴミみたいな啓蒙本よりはずっとマシだった。(★★★)

「理系」の転職
「理系」の転職
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辻 信之 縄文アソシエイツ
大和書房 (2006/02/16)
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