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2008年1月

深川雅文: 学芸員になるには

興味があったので図書館で借りてみた。
が、内容はほぼ100%文系向けで、科学博物館に興味のある私にはあまり役に立たなかった。

なんつーか、理系を完全無視して学芸員を語っている時点で、かなり良くない本だと思うなぁ。
オススメできない。(★★)

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深川 雅文
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毛利衛: 果てしない宇宙のなかで思う未来のこと

宇宙・生い立ち・未来館などをテーマに、インタビューや対談で色々と語ってくださる。
氏の考え方などが伝わってきて、なかなか面白かった。(★★★)

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二ノ宮知子: のだめカンタービレ(19)

間が開いたので、もうストーリーをすっかり忘れてしまった。
とりあえず、「汚こたの人」という発言と、千秋のモノマネが面白かったな。

しかし、あそこまで手放しで大絶賛されるほどの作品かなぁ? 確かに面白いけど、世の中にはもっともっと面白いマンガもたくさんあるぞーと言いたい。(★★★★)


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椎名誠: でっかい旅なのだ。

「旅」をテーマにしたエッセイ、対談、写真日記などを収めたムック。毛利衛へのインタビューもあった。
ブックガイド「旅の101冊」も写真付きで楽しい。なかなか面白かった。(★★★★)

でっかい旅なのだ。
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椎名 誠
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支倉凍砂: 狼と香辛料

何かのランキングで1位になっていた(何のランキングだったかは忘れた……)ので読んでみた。
中世ヨーロッパ的な世界を舞台としたファンタジー小説で、行商人ロレンスと土着神(?)の狼・ホロとの物語。

まぁ面白かったけど、そんなに大騒ぎするほどのもんでもない気が。佳作レベルかなー。
本の雰囲気として、地の文での過剰なまでの説明とかが、歴史小説好きな人向けだと思う。私には合わなかったな。続編も多く出ているらしいけど、もういいや。

ところで奥付を見たら、作者の方は大学の物理科に在籍してるっぽい。うーむ、急に親近感。(★★★)

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支倉 凍砂
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毛利衛: 宇宙実験レポートfrom U.S.A. - スペースシャトル・エンデバーの旅

毛利衛、ふわっと宇宙へ」と同じく、1992年のエンデバー号搭乗直後の本。

宇宙飛行の感想が最初に書かれた後に、搭乗までのNASAでの訓練日記が主な内容。要所要所で、宇宙で行った実験の解説が挿入される。
「宇宙実験レポート」というタイトルの割には、それぞれの実験のレポートは期待してたほど詳しくなかった。でもまぁ、なかなか面白かったよ(★★★★)

宇宙実験レポートfrom U.S.A. - スペースシャトル・エンデバーの旅
毛利 衛
講談社 (1992/11)
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毛利衛: 毛利衛、ふわっと宇宙へ

1992年のエンデバー号搭乗直後の本。
前半は自伝という感じで、生い立ちから宇宙開発事業団を経てNASAでの訓練。後半はインタビュー形式で搭乗時の様子を語ってくださる。ハードカバー版では、裏表紙(表4)の、宇宙から撮影したハリケーンの写真が美しい。

淡々と語られる中に様々な奥深い思想がかいま見え、なかなか面白かった。大学院は個人商店みたいなもんなので、教授の機嫌を損ねてしまうと大変なことになる……というくだりはリアル。私も体験したからなww。
また、宇宙飛行士となるには、能力はもちろんのこと様々な重圧・プレッシャーに耐えねばならないということがよく分かった。大変だなぁ。当たり前だけど。

しっかし、日本のマスコミは本当に邪魔してばっかりのゴミクズだねぇ。他人の人生の、大事な時間を踏みにじるマスゴミは、本当にカスだ。
この本も朝日新聞社の本だから、一部が勝手に捏造されてるかもしれん。つるかめつるかめ(★★★★)

毛利衛、ふわっと宇宙へ
毛利 衛
朝日新聞 (1992/10)
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毛利衛: 宇宙からの贈りもの

宇宙飛行士として有名な、毛利衛氏の本。
1992年と2000年の2度のミッションを軸に、宇宙飛行士の訓練体験記・宇宙船内での生活や科学実験に加えて、宇宙で考えたこと・現在の科学教育に至るまで色々と語ってくださる。

実験内容については、難しい内容を分かりやすく語るという点では天才的で、基礎的な物理知識を持たない文系の人でも全く問題なく理解できるだろう。
InSbの単結晶を作る際、表面の酸化皮膜が地上とは違ってむしろプラスに働く、というのは非常に面白かった。

また、宇宙で考えたことについても、色々と鋭い洞察が多い。安易な科学技術礼賛でもなく、かといって科学技術へのありがちな批判でもない。
窓もろくに開かないビルで、空調の効いた部屋に住む現代人は、まるで月や火星に移住する訓練をしているようだ……という一節は、「なるほどー」と頷くものがあった。

っつーことで、非常に面白い本であった。大人のみならず、子どもにも是非読ませたい本。おすすめ。(★★★★★)

宇宙からの贈りもの (岩波新書)
毛利 衛
岩波書店 (2001/06)
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大塚英志: 物語の体操 - みるみる小説が書ける6つのレッスン

こーゆータイトルの本は非常に怪しい&胡散臭いので今まで読んだこと無かったのだけど、これは評判がいいようなので図書館で借りてみた。
カードによるお話作り、「物語の構造」、つげ義春のノベライズなど。そういえば、典型的な「すべからく」の誤用があったねぇ。

内容は非常に実践的で、しかもその内容がきちんとした知識・理論に基づくものなのでためになる。想像していたよりずっと面白かった。(★★★★)

物語の体操 - みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)
大塚 英志
朝日新聞社 (2003/04)
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石川雅之: もやしもん

前から読もうと思っていたのだが、ちょうど会社のOK氏が持っていたので借りた。1巻と2巻。

農大に入学した主人公の、入学話から研究室での教授との出会い、変な人達との出会い、酒話、春祭。
「動物のお医者さん」ほどリアルではなく、「究極超人あ〜る」ほどにハチャメチャではない……という感じだろうか。やはりこーゆー学生生活モノを読むと、どうしても自分の大学時代を思い出してしまう。

2巻の冒頭、葉月がナウシカの格好をして粘菌を見ているのが面白いwww。原作を読んでいないと分からないネタやね。(「風の谷のナウシカ」は、アニメ版では出てこなかったが、原作マンガ版では粘菌が大きな役割を果たしているのだ)。

ってな感じで、なかなか面白かった。ただ、ウイルスと細菌を同列に扱っているのだけはちょっと気になったな。誤解を広げてしまいそうだ。(★★★★)


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三浦展: 下流社会 新たな階層集団の出現

「く、くだらねーー!! なんつーゴミ本!!」という一言で終わりたい。

読み始めるとまず、いかに若者を罵倒して見下してやろうかという著者の悪意が、本全体からありありと感じられる。この時点でかなりゲンナリ……。

データの恣意的解釈がひどすぎるし、「〜であろう」とか激しく曖昧な前提を元にどんどん話を進めていくもんだから、論自体がもうメチャクチャ。怪しげな造語を作り出して、これを流行らせてやろうという浅薄な意志まで見え見え。
しかも、情報操作したいアジビラにありがちな、悪意を込めた妄想キャプションを写真に付けるという卑怯な手まで使ってみせてくれる。

なんつーか、「これだから社会学はダメなんだよwww」と嘲笑される一品で、クソ本間違いなし。ろくに思考能力も無い団塊オヤジならこういう本を喜ぶだろうけどね。近頃の若い人は、こんなもんじゃ騙されんよ。
誰にも買って欲しくないので、Amazonへのリンクも付けない。日本ゴミクズ本ランキング1位。(★)

下流社会 新たな階層集団の出現
下流社会 新たな階層集団の出現
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三浦 展
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草森紳一: 随筆 本が崩れる

本が崩れて浴室に閉じこめられるお話と、五社堂に登るお話、グローブ、タバコなど。
本で埋まる室内や、戦時〜戦後間もない頃の少年野球の話がなかなか面白い。

ただ後半のタバコ論は、肺病持ちで副流煙ダメな私には、いささか納得しかねる内容だったね。「すべからく」の典型的な誤用まであったよ。(★★★)

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草森 紳一
文藝春秋 (2005/10/20)
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白川静: 中国古代の民俗

中国古代の文化」に続くもの。
歌をベースに述べられるが内容がなかなか難しく、ほとんど飛ばし読みになってしまった……。でも「死」という漢字の成り立ちとかは面白かったな。(★★★)

中国古代の民俗 (講談社学術文庫 484)
白川 静
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吉田戦車: 吉田戦車の漫かき道

様々な媒体の発表作品を寄せ集めたもの。宇宙巨人アムンゼン、石ノ森章太郎のパロディ「苦悩戦士」、自家発電ちゃんなど。
しかし注目は、やはり太宰治「走れメロス」の挿し絵だろう。こんなことしてたとは、全く知らなかった!!
巻末の吉田戦車年表も地味に便利。(★★★★)

吉田戦車の漫かき道 (BEAM COMIX)
吉田 戦車
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梅田望夫: ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

有名な本だけど、今さら読んだ。Google、ロングテール、Web2.0、ブログ、OSS、「高速道路」論、「あちら側」と「こちら側」など。

内容には技術的な部分はほとんど無く、Web時代の考え方・生き方論という感じ。
基本的に、パソコンに疎い団塊オヤジをターゲットに書かれていることは明白で、若い(笑)私にはピント外れに感じられた。

っつーことで、若い人は、読む必要は全くないね。
こんな本を読んでるヒマがあったら、実際にGoogle Earth使ってみたり、Linuxのソースコードを読んでみたりした方がずっといい。正直、期待外れだったねぇ。

あとBSD信者の私としては、「オープンソースOS=Linux」みたいな書き方が気になったな。FreeBSDやNetBSDは無視か! みたいな。(★★)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房 (2006/02/07)
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つげ義春: 新版 つげ義春とぼく

旅日記と夢日記、その他イラストレーションなど。

旅日記は、オンドル小屋などのアレ。
夢日記の「外のふくらみ」などは、やはり氏の作品は夢の世界を描いた真のシュルレアリスムの世界だったんだなぁと再確認。(★★★★)


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つげ 義春
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鈴木英治: 百忍斬り - 郷四郎無言殺剣

なんか気が向いたので読んでみた。黙兵衛こと郷四郎が、バッサバッサと伊賀者を斬る……だけだな。
あのハギレハギレな文といい、やっぱり私に時代物は合わないな。(★★)

百忍斬り (中公文庫 - 郷四郎無言殺剣 (す25-15))
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ルーディ・ラッカー: ウェットウェア

「ソフトウェア」の続編。しかし、空回りしてる感が強くちょっと期待ハズレだった。
全体に単なる寄せ集め感が強く、ハッピィ外套の描写なども前作の方が100倍くらい良かったなぁ。(★★)

ウェットウェア
ウェットウェア
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黒丸 尚 ルーディ ラッカー
早川書房 (1989/11)
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尾崎紅葉: 金色夜叉

遙か昔に捕獲してたんだけど、ようやく読んだ。買って積んでおいてから、読もうと手に取るまで、7年近くかかったことになる。
ちなみに、「金色夜叉」「続金色夜叉」「続々金色夜叉」「新続金色夜叉」が収録されている。未完。

お話自体は今さら私が語るまでもないのだが、世間一般に言われているストーリーと、原書を実際に読んでみた内容は、微妙に食い違っているということを知った。
まず宮は、言われているほどお金に目がくらんでいるわけじゃない。そもそも、鴫沢家自体がそれなりの資産家だし。
貫一も、「夜叉」というほどの悪徳っぷりはほとんど見ることができない。なんか、単にいじけてひねくれてしまっただけのように感じてしまったのは私だけか。

名場面としては、やはり熱海で貫一がお宮を蹴り飛ばすシーンが傑作だ。著作権も切れているし、遠慮無く引用させて頂こう。


「吁、宮さんかうして二人が一処に居るのも今夜ぎりだ。お前が僕の介抱をしてくれるのも今夜ぎり、僕がお前に物を言ふのも今夜ぎりだよ。一月の十七日、宮さん、善く覚えてお置き。来年の今月今夜は、貫一は何処でこの月を見るのだか! 再来年の今月今夜……十年後の今月今夜……一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ! 可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が……月が……月が……曇つたらば、宮さん、貫一は何処かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いてゐると思つてくれ」

あと、「続金色夜叉」の、ナイフを奪い合って満江と宮が格闘するシーンも名場面だったなー。夢の中だけどなw
他にも、ビリヤードが普通に出てきたり、「白ける」という動詞が出てきたり、明治時代がとても身近に感じられる作品だった。想像していたような取っつきにくさは、ほとんど無かったよ。

まぁそんな感じで、やはり現代っ子には読みにくいけど、内容は決して色褪せずに素晴らしい傑作だと思ったよ。これ、ほとんど手直しせずに、現代でも読み物として通じるね。
ただまぁ、この小説は金貸しを完全に悪として扱っているので、サラ金業界に広告費をもらいまくっている今のマスゴミじゃ、とても取り上げることは出来ないんだろうね。

とまれ、傑作なので、一度は読んでみることをオススメします。
ただ、「続々」以降は蛇足だなー。「続」を夢オチにしないでちゃんとあれで終わらせていれば、間違いなく星5つなんだがな。(★★★★)


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筒井康隆: 心狸学・社怪学

空飛ぶステテコが突拍子もなく面白い。
「ナルシシズム」も、1986年の本なのにメイド服とか出てきて、ものすごい先見性がかいま見える。やはり筒井先生はタダモノでは無かったことを再確認。(★★★★)

心狸学・社怪学
心狸学・社怪学
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筒井 康隆
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