綾辻行人: どんどん橋、落ちた
純粋に「読者への挑戦」をネタとしたミステリ小説集。
冒頭の「どんどん橋、落ちた」(ちなみに言わなくても分かると思うが、タイトルは"London bridge is falling down"が元ネタ)は、まさにアンフェアぎりぎりの所を突いてくるトリックで、すっかりやられてしまった。
他の作品もパズル的な読み物で、なかなか面白い。
ただ、後半になるにつれてイマイチになっていくなぁ。特に「伊園家の崩壊」は、叙述トリックの部分はいいんだけど、密室トリックは綾辻らしからぬ穴の大きいネタだと思う。
あんなに上手く、思った通りに猫が行動するかどうか分からないんだし、成功確率にしたら30%くらいしか無いんじゃないかな?(★★★★)
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