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谷川流: 涼宮ハルヒの消失

なぜ涼宮ハルヒシリーズがSF業界を騒がせていた(?)かが、やっと分かった。確かにハルヒは、SFだ!!
特にこの作品は、ハヤカワSF文庫に入っていてもおかしくない正統派で(ちょっと言い過ぎか……?)、自称SF野郎の私も大変に楽しめた。

題材としては、ある日突然の世界の変異→自分が知っているはずの「元の世界」を探し求める……というSF業界でも使われすぎて手あかまみれのコテコテなストーリーなのだが、そこをぐいぐいと引き込んでいく筆力はやはり流石としか言いようがない。
せめて長門だけは自分のことを覚えていてくれてるだろう……というくだりは、読んでいるこちらもドキドキするという久々の感情を思い出させてくれた。

まぁただ、最後は自分を助けるために過去へとタイムトラベル……っつーのはいくらなんでも古典的ベタベタすぎやね。もう21世紀なんだし、涼宮ハルヒシリーズなんだし、一ひねり欲しかったトコロ。
そなかじで面白かったけど、SF野郎としては随所に不満も残るので、星4つで。(★★★★)


谷川流: 涼宮ハルヒの消失
谷川流: 涼宮ハルヒの消失
角川スニーカー文庫

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