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二階堂黎人: 地獄の奇術師

(ネタバレですので、未読の方は読まないように)













いわゆるミステリはコナン・ドイルとアガサ・クリスティしか読まない私にとっては、最近のミステリはついて行けないため、あまり読んでいなかったりする。
まぁそれは、昔に知人がこのいわゆる新本格ミステリ(?)というジャンルにどっぷりハマっていて、当時クリスティしか読んでいなかった私を「本好きとかいうくせに、綾辻も二階堂も読んでないのか」とバカにしたため、「ぜってー一生読んでやるものか」と思った体験にもよるのだが(笑。
あと、このジャンルが好きな人って、やたらと細かいことにいちいちうるさくて、近づきたくないというのもあったわけだ(偏見?)。

まぁしかし、そろそろほとぼりも冷めた頃だろう。と思って読んでみたよ。
が、いきなり名前がぞろぞろ出てきて、年取った私は覚えきれずにギブアップしそうになった。カタカナの名前がぞろぞろ出てくる外国小説の方が難しいと言われそうだが、いや、やっぱり日本人名の方が区別付きにくい

肝心のミステリ部分は……あんまり楽しめなかったなぁというのが正直な感想か。犯人、簡単すぎ!
トリック自体はいくつか見抜けないものがあったけど、真犯人がしょっぱなの防空壕のトコロからすぐに分かってしまった。だって、あの場で「『英希がウソをついている/犯人と面識がある』と仮定すれば、全てがピッタリと説明できる」ってすぐに分かっちゃうもん。
この世には、不思議なことなど何もないのだよ。

それにホテルでの殺人も、
・そもそもあそこに、「地獄の奇術師」が侵入することはムリ
・奇術師を見たと言ってるのはジジイだけで、警察は見てない
ってことから、すぐに分かっちゃう。練りが足りん希ガス

ラストシーンも、雷が鳴ってる中を教会に入って行った時点で、
「あー、これは絶対に落雷エンド。間違いない。いちご120%。」
と心の中で激しく叫んだよ

あと最後の裏解説(?)も、いくらなんでもこじつけに過ぎないかなぁ?
屋植という名前が最初に出てきたのを見て、「ん? ヤハウェ?」とは思ったけど、いくらなんでも十戒に当てはめるのはムリちゃうかー。(★★★)

地獄の奇術師 (講談社文庫)
二階堂 黎人
講談社 (1995/07)
売り上げランキング: 54014

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