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2007年6月

二階堂黎人: 地獄の奇術師

(ネタバレですので、未読の方は読まないように)













いわゆるミステリはコナン・ドイルとアガサ・クリスティしか読まない私にとっては、最近のミステリはついて行けないため、あまり読んでいなかったりする。
まぁそれは、昔に知人がこのいわゆる新本格ミステリ(?)というジャンルにどっぷりハマっていて、当時クリスティしか読んでいなかった私を「本好きとかいうくせに、綾辻も二階堂も読んでないのか」とバカにしたため、「ぜってー一生読んでやるものか」と思った体験にもよるのだが(笑。
あと、このジャンルが好きな人って、やたらと細かいことにいちいちうるさくて、近づきたくないというのもあったわけだ(偏見?)。

まぁしかし、そろそろほとぼりも冷めた頃だろう。と思って読んでみたよ。
が、いきなり名前がぞろぞろ出てきて、年取った私は覚えきれずにギブアップしそうになった。カタカナの名前がぞろぞろ出てくる外国小説の方が難しいと言われそうだが、いや、やっぱり日本人名の方が区別付きにくい

肝心のミステリ部分は……あんまり楽しめなかったなぁというのが正直な感想か。犯人、簡単すぎ!
トリック自体はいくつか見抜けないものがあったけど、真犯人がしょっぱなの防空壕のトコロからすぐに分かってしまった。だって、あの場で「『英希がウソをついている/犯人と面識がある』と仮定すれば、全てがピッタリと説明できる」ってすぐに分かっちゃうもん。
この世には、不思議なことなど何もないのだよ。

それにホテルでの殺人も、
・そもそもあそこに、「地獄の奇術師」が侵入することはムリ
・奇術師を見たと言ってるのはジジイだけで、警察は見てない
ってことから、すぐに分かっちゃう。練りが足りん希ガス

ラストシーンも、雷が鳴ってる中を教会に入って行った時点で、
「あー、これは絶対に落雷エンド。間違いない。いちご120%。」
と心の中で激しく叫んだよ

あと最後の裏解説(?)も、いくらなんでもこじつけに過ぎないかなぁ?
屋植という名前が最初に出てきたのを見て、「ん? ヤハウェ?」とは思ったけど、いくらなんでも十戒に当てはめるのはムリちゃうかー。(★★★)

地獄の奇術師 (講談社文庫)
二階堂 黎人
講談社 (1995/07)
売り上げランキング: 54014

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村上春樹: 村上朝日堂の逆襲

村上春樹のエッセイ集。
サラリと読めるという点では良いのだが、前作「村上朝日堂」より心に来るものは無かったなぁ。(★★★)

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村上春樹: 村上朝日堂 はいほー!

雑誌「ハイファッション」に連載されていた、村上春樹のエッセイ集。
サラリと読めるけども、そこに何かしらの深みが感じられるのはさすがというべきか(★★★)

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伊藤久巳: 鉄道マニアの常識

1996年の本ということもあり、今読むとやはり古さを感じてしまう
また、主に車両に関するウンチクが語られ、私の好きな駅やローカル線の話はほとんど無かったのであまり面白くなかった……。しかし最終章の蒸気機関車については楽しめたかな。(★★★)

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ロバート・フルガム: 人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ

SF好きでありゲームオタクであり小説野郎の私は、そもそもクソみたいなビジネス系の自己啓発本は大嫌いなのである(突然)。
まぁそんなわけでこの本も読む気は無かったのだが、魔が差して図書館で借りてしまった。ちと心境の変化で、今年は食わず嫌いを無くそうの年なのだ。それに、すごい有名な本らしいし。

が、読み始めて最初の数ページで、あまりのつまらなさに投げ捨てた。
そのままゴミにしたかったのだが、図書館で借りた本のためそうもいかず、ムカムカしながら返してきた。

説教臭いとか考え方に共感できないとか、そーゆーのを通り越してそもそもつまらん。最後まで読み通せたら、それだけで「よく我慢しましたね賞」をあげてもいいくらいだ。

まぁそんなわけで、この本を絶賛していた人たちの、ふだんの読書量がよく分かるというものですな。
こんな本を読んでるヒマがあったら、ダン・シモンズの「ハイペリオン」シリーズを1ページでも読みましょう。あっちの方が、1000億倍は面白いから。(★)

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崎山克彦: 何もなくて豊かな島

フィリピンの小島「カオハガン島」を買った著者が、そこでの暮らしを通して様々な考えを語ってくださる本。
カオハガン島公式ページもあり、島の写真も見れるよ:
カオハガン島公式ホームページ

決して、単純に「南の島マンセー」という話ではなく、泥臭い部分もちゃんと語られていて色々と考えさせられる本であった。オススメ。
ただ、著者はそもそも出版社で激しく成功された方でもあり、やっぱりこういう生活をするにはまずそうならないとダメなのかなぁ……と、ちょっとガッカリしてしまったことも事実やね(★★★★)

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす (新潮文庫)
崎山 克彦
新潮社 (1998/10)
売り上げランキング: 56104

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伊原亮司: トヨタの労働現場

トヨタの期間従業員として実際に働いた著者による、トヨタ労働問題研究。

「自動車絶望工場」に比べると、現場の労働日記よりもその分析に多くのページが割かれている。
そういう意味ではより深い本なのだが、単純に読み物として考えると「自動車絶望工場」の方が面白かったね。しかしまぁ、労働というのものを考える上でも読むべき一品。(★★★★)

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藤川隆男: オーストラリア 歴史の旅

最近、オーストラリアに興味を持ったので図書館で借りてきた

イギリスの囚人輸送から始まったオーストラリアの歴史を、丁寧に読みやすく書かれている。
一見、マジメな本っぽい作りだが、文章自体はところどころにユーモアを交えつつ平易に書かれているので、読みやすい。(★★★★)

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村上龍: 空港にて

様々な場所を舞台とした短編小説集。
しかし、どのお話もわざとらしさの方が目に付いてしまって、あまり面白いと思えなかったなぁ。

村上龍は年を取るごとにどんどんつまらなくなっているような希ガス(★★)

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飯田則夫: TOKYO軍事遺跡

交通新聞社刊。雑誌「散歩の達人」に連載されていたのをまとめたもの。
主に関東に現存する、旧軍の軍事施設等を写真と共に紹介する。

一つ一つの遺跡は非常に興味深く、また歴史というものを考えさせられる本でもあった。オススメ。(★★★★)

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筒井康隆: 如菩薩団

筒井康隆の短編集。BOOK OFFで100円だったのを捕獲しておいた

久々に筒井康隆を読んだが、いやー、やはり天才だね。しょっぱなのコレラ話からいきなりぶっ飛んでいて、ニヤニヤすること間違いなし。
特に、鬼に殺されまくる「死に方」はツボに来た。サラリーマンの悲しさすら漂ってくる傑作。(★★★★)

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京極夏彦: 狂骨の夢

京極堂シリーズの第3弾。しかし前作の「魍魎の匣」ほどの面白さは無かったなぁ。
正直、ちょっと期待外れだった。

やたらと「前回の事件」という記述が出てくるのも、やたら鼻についた。単に宣伝っぽく聞こえるのがどうも。(★★★)

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遠藤哲夫: ぶっかけめしの悦楽

どうも文体が私には会わず、途中で投げてしまった。
タイトルからはかなり面白そうだと思ったんだけどなぁ。まぁこれは個人の趣味の問題だね(★)

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