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2007年5月

城繁幸: 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

光文社新書。
有名な、「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊」の著者だ

タイトルからして、「また団塊オヤジが喜びそうな若者叩き論か」と思っていたのだが、全く逆だった。はっきりと、今の若者が国の制度的にも企業制度的にも、老人に搾取されている事実がはっきり書かれており、なかなか興味深い。
内容的にも2006年9月初版なので、決して古くさく感じず面白かった。高校生くらいにも読ませるべきやね

ちなみに、「体育会系が好まれる理由」の節で、

彼らの(企業から見た)最大のセールスポイントは、ひと言でいえば「主体性のなさ」だ。
には激しく拍手喝采ww(★★★★)

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マシュー・ゲール: ダダとシュルレアリスム

岩波書店刊。ちょっと興味があったので図書館で借りてきた

多くの図版がカラーで掲載されているが、それぞれの作品の説明は簡単な記述にとどめられていて、内容はあくまでダダとシュルレアリスムの歴史をひたすら記述するもの。
もっと一つ一つの作品の説明が欲しいなぁとは思ったが、多くの作品がカラーで収められているので見るだけでもなかなか楽しい(★★★★)

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福田直子: 休むために働くドイツ人、働くために休む日本人

最初にはっきり言うと、つまんないので読まなくていい。

タイトルから日本人とドイツ人の労働に対する考えとかを心理的に明かしていく本か、あるいは気軽に読めるエッセイ的な本かと思ってたのだが、単にドイツの労働環境・労働問題を述べただけの本だった。
明らかに、「ドイツにおける労働環境」じゃ売れないから、このタイトルを付ければ騙されて買う奴が出るだろうという魂胆見え見えだ。買わずに図書館で借りて良かった。

では学術・教養書として捕らえればいいのかと言うと、ひたすらエピソード的な物を並べていたり、巻末に参考文献一覧が無かったりでやっぱりダメだ。
パオロ・マッツァリーノ氏も言っていたが、参考文献一覧が無い学術・教養本はフィクションかエッセイかパクリであり、読む価値ナシである。PHP研究所の本なんかに手を出した私が悪かったんだな。(★)

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小沢信男: 裸の大将一代記 山下清の見た夢

裸の大将こと山下清の一生を追った本。
著者は山下清とニアミスした経験のある方なのだが、この本では客観的な記述だけにとどめずに「私はこう思う」みたいな感想が随所に織り込まれる。それが決して嫌味っぽくなく面白い。

映画も見たくなった。まだ知らない人は読みましょう(★★★★)

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ねこぢる: ねこ神さま(1)

うーん、面白かったものは面白かったけど、ダントツにいい、ってのは無かったかな。
ねこぢるワールドを知るには手頃な作品であろう(★★★)

20070520neko
ねこぢる: ねこ神さま (1)
文藝春秋 ビンゴコミックス

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おおのやすゆき: 深く静かに沈没せよ!!

大野安之(おおのやすゆき)の軍事ギャグ漫画。副題は「ああ栄光と愛と正義と平和と自由の戦死たち」。
まぁ氏のファンなら皆さま分かっているでしょうが、とっくに絶版なので、BOOK OFFで見つけたら迷わず捕獲しましょう。

正しい軍事オタク的ギャグという感じでなかなか楽しめる。「寺運転」には激しくワラタw。テラドライブやね(★★★★)


20070520oono
おおのやすゆき: 深く静かに沈没せよ!!「ああ栄光と愛と正義と平和と自由の戦死たち」
日本出版社 NSコミックス

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鎌田慧: 自動車絶望工場 ある季節工の日記

1972年9月から、トヨタ自動車の季節工として実際に自ら働いた著者によるルポルタージュ。
季節工としてトヨタの工場にてベルトコンベア作業を行うわけだが、その仕事の苛烈さが生々しく凄まじい。今から30年も前の話ではあるが、本質的には何も変わらないまま、今もトヨタの工場は動いているのだろう

中でも印象的な話があったので、表blogにも書いといた。
→「自動車絶望工場を読んだ

トヨタ自動車の利益は、優れた技術力やマーケティング力によって得られたわけではない。カンバン方式とベルトコンベアによって、下請け企業や労働者を極限にまで搾り取ることによって得ている利益なのだ。
そしてトヨタの産みだしたカンバン方式は、今や自動車部品だけでなく、人間自身にまで、人材派遣会社の跳梁跋扈によって成立してしまった。恐ろしい社会だ。

っつーわけで久々に、色々と考えさせられる本であった。中学校とかで読ませるべきやね。
新聞やテレビは、どこも自動車会社から大量の広告をもらって食っているから、今のマスコミだけ見ているとクルマ批判が絶対にできないように洗脳されてしまうわけだ(★★★★★)

自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)
鎌田 慧
講談社
売り上げランキング: 31947

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種村直樹: 日本の鉄道なるほど事典

鉄道に関する様々なネタを、見開き2ページで120個取り上げて語ってくださる本。
まぁ楽しく読めます

著者の方は結構お年なようで、戦前の話がちらほら出てくるのが興味深い。
しかし、それぞれのネタは、本当に表面サラリという感じで簡単な記述にとどまっているので、ちと不満ですな(★★★)

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村上春樹: 象工場のハッピーエンド

村上春樹のショートショート+エッセイ集と、安西水丸氏のイラストレーション集。本というよりも、リラクゼーションのためのアイテムという感じ。

表題の「象工場」は、ハルキファンにはお馴染みのアレですね(★★★)

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村上春樹: 羊男のクリスマス

佐々木マキ・挿絵の、羊男のお話の絵本。ちゃんとドーナッツも出てくるから安心できる。
ストーリーとしては一本道なのだが、単純に楽しめるお話でマル。Tシャツの双子など、ハルキファンにはニヤリとさせられる登場人物も魅力的。

大きさもちょうど良いので、プレゼント用の絵本としてもいいね(★★★★)

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舞城王太郎: 好き好き大好き超愛してる。

私は雑誌「群像」に掲載されていた(んだっけ? 文學界だったかも)「バット男」から舞城王太郎に入ったのだが、あの感じを期待していたので激しく違和感を覚えてしまった
冷静に一つの作品として見ても、特に心に響くものは無かったなぁ……チマタの評価は高いようですが、私はつまんなかったです。以上。(★★)

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舞城王太郎: 阿修羅ガール

皆様ご存じ(?)、舞城王太郎の代表作。
しかし、私は今さら読んだのだ。ああ、自分の読書量の少なさが恥ずかしい。

グルグル魔人のイッちゃってるぶりに「おーすげーすげー!!」と病んでいる私は一人で興奮したが、全体にまだ作りかけ……という感があることは否定できない。
偉そうに言うと、もう一練りして欲しいな。私は「バット男」の方が好きかな(★★★)

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コナン・ザ・グレート

気まぐれに録画しておいたのを今さら見た。
この業界(何のだよ)では結構有名なこの映画だが、実は見たのは初めてだ。

しかし、シュワちゃんの出世作というのを抜きにして見ると、激しくB級映画の香りが……アーノルド・シュワルツェネッガーが出ていなかったら、ただのアクション&お色気を見せるだけの映画だね
ストーリーも激しくツッコミ所満載で、まぁあんまり見る必要はない。

ちなみに原題は、グレートじゃなくて"Barbarian"である。ギリシア人の「バルバロイ」のあれやね。
グレートってどこから出てきたんだ? (★★)


20070513conan
コナン・ザ・グレート (CONAN THE BARBARIAN)
監督: ジョン・ミリアス

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椎名誠: 日焼け読書の旅かばん

椎名誠の、本紹介+エッセイが半々という感じ。

氏はそもそもエッセイの中でオススメ本をどんどん書いてしまうので、他の作品を読んでいる人には、あまり読む必要はないかも。
しかしこの本を読んで、読まねばならない本がまた20冊くらい増えてしまった(★★★)

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岩成政和: 通勤電車もの知り大百科

タイトルの通り、通勤電車(「電車」と言うわりには気動車の話もあるけど……)のさまざまなウンチクを語ってくださる本。
2003年の本なので一部内容が古かったりするけど(つくばエクスプレスは開通前とか、ICOCAへの言及はナシとか)、お手軽に読めてなかなか面白い。(★★★★)

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服部圭郎: 人間都市クリチバ

全く知らなかったのだが、ブラジルの都市「クリチバ」は、人工的な都市計画の成功例としてとても有名らしい。そのクリチバの都市計画についての書籍。
一応研究書っぽいけど、一般人でも分かるように平易に書かれている

クリチバの都市作りのポイントは、
・ゾーニングの徹底
・クルマ、特に自家用車の徹底的な排除と、公共交通の充実
・リサイクル/緑化などへの丁寧な教育→市民による自発的協力
という辺りか。なかなか面白い本であった

しかし日本でやろうと思うと、土建屋(建築業界)との強烈な利権パイプと、クルマの総量規制論が完全タブーとなっている自動車産業という、二大巨塔があるからムリだろうなぁという結論になってしまうよね(★★★★)

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椎名誠: 砂の海—楼蘭・タクラマカン砂漠探検記

ヘディン「さまよえる湖」で有名なロプ・ノールと、古代の遺跡・楼蘭への取材旅行に同行した椎名誠氏の紀行文。
「さまよえる湖」よりもエッセイ的な話が多く(当たり前か……)私はこっちの方が好きだな。

しっかし、楼蘭付近での取材が厳しく制限されたのは、中国政府による同地域での核実験によるものとは、いやはや皮肉なもんだねぇ。
そんな貴重な古代遺跡が残る地域で平気で核実験をやるとは、さすがは中国だわ。(★★★★)

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探偵物語

深夜に放映していたのでとりあえず録画しといた。
角川エンタテインメント:探偵物語

赤川次郎の原作は確か中学の時に読んだが、映画もあったのね。
ストーリーは特に見るべき場所はない……薬師丸ひろ子に萌えるための映画であろう(★★)

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フレデリック・P・ブルックス: 人月の神話 - 狼人間を撃つ銀の弾はない

情報システムの古典的名著。

ちと例が古すぎると感じる部分もあるが、確かに名作やね
今まで色んなところで聞いてきた話は、これがネタ本なのだと今頃わかったよ(★★★)

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スウェン・ヘディン: さまよえる湖

白水社刊。
さまよえる湖ことロプ・ノールで有名な、探検家のヘディン氏による著作。

読み物というよりは学術的な紀行文なので、純粋にお話として楽しむには不満かな
面白い、とはちと言い難い(★★★)

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