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2006年11月

小林源文: オメガ7 [創生編]

オメガ7という日本の特殊部隊を描く、架空戦記モノ。
ポル・ポト政権下のカンボジアを主な舞台として、氏のアメコミばりの作画が冴える一品。

まぁ平和な日本(ぷ)だからこそ、読むべき作品やね。
小林源文のマンガを読んだことが無い人は、どれか一冊くらいは読んでおいた方がいいと思われ(★★★)


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小林源文: オメガ7 [創生編]
日本出版社 コンバットコミック

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ねこぢる: ねこぢるだんご

いつもながらのねこぢる作品と思いながら読んでいたら、書き下ろしの中編「つなみ」にいきなり不意を付かれた。こ、これはスゴい!!

ジャンルとしてはSFの形をした不条理作品という感じなのだろうけど、ねこぢる作品としてこういうストーリーは非常に珍しいため意表を付かれる。
内容自体も「あっち側」に行ってしまいそうな不安感がビシビシと感じられて素晴らしい。必読。(★★★★)


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ねこぢる: ねこぢるだんご
朝日ソノラマ

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華倫変: 高速回線は光うさぎの夢を見るか?

一部連作の、短編作品集。妙な魅力があって面白いと聞いていたので、捕獲してみた。
作者の方は、若くして既に亡くなられているらしい

うーん、しかしあまりに荒削りすぎて素直に楽しめなかったというのが正直な感想。
表題の短編「高速回線は光うさぎの夢を見るか?」は、もう少し暖めつつ100回くらい練り直せば大傑作になったのではと感じられるだけに残念だ。(★★)


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佐々木倫子: Heaven?

今回の舞台はレストラン。
主人公がハムテルを思わせるキャラで、動物のお医者さんからのファンならば楽しめること間違いない

文庫版と変型版の2種類があるのだが、どちらも全6巻で内容は同じ(ハズ)。最終話だけがあまりに早足で投げやりな気がするのだが、それ以外は流石の面白さだ。必読。(★★★★)


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佐々木倫子: Heaven?
小学館

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東海林さだお: ニッポン清貧旅行

いつもながらのショージ節という感じだが、単純なエッセイだけでなく、対談あり、広告批評あり、韓国旅行記ありと「ゴッタ煮」状態になっている。
まぁ飽きずに楽しめるのだが

中島らもの解説の通り、これはまさに「おかず」ではなく「ごはん」。さらりと読めます(★★★)


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東海林さだお: ニッポン清貧旅行
文春文庫

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平野耕太: 進め!! 聖学電脳研究部

ファミ通PSに連載していたもの。 BOOK OFFで100円だったので捕獲してきた。
ゲームオタクならば、楽しめること間違いない。ページ下の「すごろく」も地味なネタが延々と続くが一つ一つが笑える。

また、"部長"の、
「俺様と付き合いたければブラウン管の中に入れるようになってから来ることだな!!」
というセリフに、私は大感動したよ。ここ半年くらいで聞いた言葉の中でも、ベストなセリフだね。
「俺、マルチと結婚したいからブラウン管の中に入りたい」は山ほど聞いたことがあるけど(ん?)


ところで、平野耕太とG=ヒコロウは、絵もマンガの構成もかなり似ている気がする……同一人物ではないよね?
ヒコロウ氏ももっと評価されていいと思うんだが……やっぱりタイミングという奴かのぅ。倒産した新声社の呪いがこんなところにも。(★★★★)


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平野耕太: 進め!! 聖学電脳研究部
角川コミックス・エース・エクストラ

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西炯子: ひとりで生きるモン! (2)

実は私は西炯子の作品が結構好きなのだが、それは最初の出会いが角川のザ・スニーカー(いわゆるザスニ)に連載していた「話してもわからん!!」だったからなのである

で、これは(1)が面白かったから買ったのだが、正直この2巻は1巻に比べると随分パワーダウンしている。ゲラゲラ笑える作品はほとんど無かったなぁ。
私がイチオシの、桶狭間麗華先生もチョイ役で一度しか出てこなかったのでこれも不満。(★★★)


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西炯子: ひとりで生きるモン! (2)
徳間書店

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伊藤理佐: おるちゅばんエビちゅ (1)

BOOK OFFで100円で売っていたので捕獲した。
以前にGAINAXでアニメ化されたと聞いたので、結構期待して読んだのだが、あまり面白くなかったというのが正直な感想。

まぁ、この直前に安野モヨコの「ハッピー・マニア」を読んでいたので、どうしても比べてしまうのだが……絵は絶対にかなわないし、ストーリーも行き当たりばったりすぎてビミョー。
2巻以降を読む気にはなれなかった(★★)


20061114ebichu
伊藤理佐: おるちゅばんエビちゅ (1)
双葉文庫

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荒木飛呂彦: バオー来訪者

「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な荒木飛呂彦の作品。

ストーリーは、改造を施された少年と特殊能力を持った少女が、悪の組織から……というある意味ベタな展開。しかし随所の無駄に熱い語りとテイストが、荒木魂を感じられる。
まぁ佳作という感じかな。バルバルバルバルバル……(★★★)


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荒木飛呂彦: バオー来訪者
集英社文庫

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綾辻行人, 佐々木倫子: 月館の殺人

原作:綾辻行人、漫画:佐々木倫子による、本格ミステリ鉄道オタク漫画(?)。
IKKIに連載されていた時からとびとびに読んではいたのだが、単行本を買ってようやく読了。あまりの面白さに、深夜に一人で興奮してしまった。素晴らしい!

IKKIと言えば、かの有名な「鉄子の旅」が連載されていた雑誌。当然、その編集長は「テツ」なのだ。このマンガにも、2ヶ所ほど「鉄子の旅」ネタが出てくる。(せっかく<幻夜>に乗っているのに寝るのはもったいない!! けど、せっかく寝台車に乗ってるんだから寝なきゃもったいない……!!)
各自、ニヤニヤしましょう。

内容はミステリなのであまり多くは語らないが、さすが佐々木倫子、綿密な取材と資料をもとに描いているのが一目で分かる作画。
また、随所のネタも爆笑モノで、そこらのくだらんギャグ漫画なんかよりよっぽど笑える素晴らしい作品だ。

ミステリのトリック自体はちょっと不満だったが(簡単すぎないか?)、単純に犯人を当てるだけでない構成が用意されており、決して読者を飽きさせない。
また上巻は<幻夜>それ自体のトリック当て、下巻は犯人捜しと分割されており、下巻は謎解き編に入るところで紙質が変わるので、古典的なミステリの「作者からの挑戦状(探偵役に「謎は解けた」と言わせるアレ)」を思わせる。うーん、芸が細かい!!

さらに、この本は装丁が非常に豪華。
表紙はエンボス加工で、さらにカバーを外した中表紙は、カバーとは違う絵のカラー表紙になっている。なんと贅沢!!
もう一つ、(下)の最終ページ(印刷業界でいうところの「表3」)には、黒字に黒インクで綾辻行人氏の後書きが印刷されている。これ、最初はまったく気が付かなくて、ふとした拍子に気が付いた。ここに後書きあることすら気が付かない人も多いだろうなぁ。
ってか、ちゃんと読めるものに仕上がるかも分からないのに、よくこんな印刷で出版できたもんだ……素晴らしい!!

これだけお金かかってる作りなのに、上は1000円、下は1200円だ。うーん、安いな
内容も素晴らしく面白いし、間違いなく星5つっす。いやー、日本にはいいマンガがあるね(★★★★★)


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綾辻行人, 佐々木倫子: 月館の殺人
IKKI COMIX

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吉田戦車: 火星田マチ子

牛をさわる宇宙人もかなりいいのだが、イチオシはなんと言っても内山田さんちのオムライスに、父ちゃんが指を突っ込む時の「ぬぷす」という効果音!! これには感動だ。
やっぱり吉田戦車は天才だね(★★★★)


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吉田戦車: 火星田マチ子
ちくま文庫

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