ダン・シモンズ: エンディミオン
ダン・シモンズ: エンディミオン(上)
ダン・シモンズ: エンディミオン(下)
「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」と続くシリーズ第3弾。前作から300年後のお話。
今作では語りがロール・エンディミオンの一人称となり、登場人物も今までのシリーズからすると少なめだ。ストーリーも、追っ手から逃げながら様々な惑星を巡っていく……という非常に単純なもの。
しかし内容には全く退屈さを感じさせず、読んでいるだけで(脳内)映画化されたシーンをいちいち妄想してしまうほどの描写には脱帽だ
一つ不満なのは、宇宙船のAIが途中からほとんど出てこなくなることだろうか。コムログにコピーしていった人格(?)の存在をまるで作者が忘れてしまったかのように、最後になって突然、ご都合主義のように出てくるのが気になる
なかなかいいキャラだったので、最初の別れのシーンは感動的だったやね
しかしまぁ、非常に面白い本であったことは確かだ。今のところではこの「エンディミオン」が、シリーズ最高傑作じゃなかろうかと思う(★★★★★)
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