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2006年1月

手塚 治虫: 奇子


手塚 治虫: 奇子 (上)
手塚 治虫: 奇子 (上)


手塚 治虫: 奇子 (下)
手塚 治虫: 奇子 (下)

戦後間もない頃を舞台として、地方地主である天外(てんげ)家とそこに関わる人々を描いた長編漫画。
手塚作品の中でもかなり暗くかつシリアスな作品で、読後感もなかなか重いものがある

物語は戦後間もない昭和24年に起きた下山事件を一つの土台としており、天外家はその事件に関わってしまったことから仁朗の逃亡・奇子の幽閉とその歯車を狂わされて行く。

非常に面白い作品ではあったものの、ラストの呆気なさ(打ち切り?)で1点減らして星4つ。恭謙!(★★★★)

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菊池 直恵: 鉄子の旅(1)-(4)


菊池 直恵: 鉄子の旅(1)
菊池 直恵: 鉄子の旅(1)


菊池 直恵: 鉄子の旅(2)
菊池 直恵: 鉄子の旅(2)


菊池 直恵: 鉄子の旅(3)
菊池 直恵: 鉄子の旅(3)


菊池 直恵: 鉄子の旅(4)
菊池 直恵: 鉄子の旅(4)


どこかで紹介されていた(どこかは忘れた……)ので前々から気になっていたのだが、気が向いたのでサクっと買ってきた
内容は、鉄道好き(テツ)の横見浩彦氏の案内による、鉄道情報ギャグノンフィクション漫画(とでも言うべきか)。

鉄道に興味のないマンガ家・菊池氏による描写が大変に素晴らしく、ムチャクチャ面白い!! まぁ元々私は鉄道好きというのもあるのだが(福岡から大阪まで鈍行で帰ったことがある)、それを割り引いてもこのマンガは久々のmyヒット作。
特に横見氏のキャラは秀逸で、それを見事にマンガ上で再現する菊池氏の力は確かなものだ。4巻のリニアモーターカーに乗った横見氏の様子には爆笑してしまった。

というわけで、超オススメ。今すぐ皆も買いに走れ。
「今日もいっぱい列車に乗れるぞ!!」(★★★★★)

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ローレンス A カニンガム: バフェットからの手紙


ローレンス A カニンガム: バフェットからの手紙
ローレンス A カニンガム: バフェットからの手紙

まぁ業界では非常に有名なこの本。
一応読んでおいた方がよかろうと買っておいた

この本は、バークシャー・ハサウェイ社の株主への「会長からの手紙」をまとめたもので、投資手法のみならず経営手法についても深く述べられている
内容的には結構細かい所に触れてくるので、読みこなすのにはなかなか骨の折れる部分も多いが、随所にかいま見えるバフェット流の哲学を感じ取れればまずは十分だろう

ちなみに、のれん代についての説明は、ヘタな日本の解説本よりこっちの方がずっと分かりやすかった(★★★★)

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村上 春樹: 象の消滅


村上 春樹: 象の消滅
村上 春樹: 象の消滅

久々に呼んだハルキ本。New Yorkerからの逆輸入短編集ということらしい
既に以前読んだことのある短編が多かったのだが、その内容をすっかり忘れていて自分でもビックリ。さらに当時とは感じ方も違っていて、「踊る小人」を読んだとき(高校生だったかなぁ)には頭をぶん殴られたようなショックを受けたのだが、今読んでみると「ふーん」と思う。
これが老いという奴だろうか……。

ちなみにこの本は装丁が非常にオシャレ。小口が黄色でペーパーバックっぽいし、カバーは透明のプラスチックで出来ている。
なんつーか、アメリカっぽい作りを狙ったのだろうか(★★★★)

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本の雑誌 (2006-01) 替え玉もういっちょ号 No.271


本の雑誌 (2006-01) 替え玉もういっちょ号 No.271
本の雑誌 (2006-01) 替え玉もういっちょ号 No.271

今号は2005年度のまとめということで、様々なベスト10のオンパレード。また読まなくてはいけない本が増えてしまった……とりあえずここにメモしておく


草森紳一「随筆 本が崩れる」
池上永一「シャングリ・ラ」
S.ラウイッツ「脱出記」
町田康「告白」
R.モーガン「オルタード・カーボン」
北方謙三「水滸伝」
赤木真澄「それは『ポン』から始まった」
前川つかさ「大東京ビンボー生活マニュアル」
兵本達吉「日本共産党の戦後秘史」
浦沢直樹×手塚治虫「PLUTO」
安部公房「けものたちは故郷をめざす」
小川一水「老ヴォールの惑星」

(★★★★)

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木村 剛: 最新版 投資戦略の発想法


木村 剛: 最新版 投資戦略の発想法
木村 剛: 最新版 投資戦略の発想法

有名な木村剛氏の本やね。初心者向けの(マトモな)投資入門書ってとこか。

とりあえず基本的に、
・株式に長期投資せよ
・マイホーム買うな
・日本株式、日本国債、外貨預金(外貨MMF)の3つで十分
・投資信託はボッタクリばっかりだ
・複利運用しろ
ってとこ。漏れの意見とほとんど一致するので、読む必要はあんまり無かった。ちなみに投資信託で、証券会社がはめこみ用の玉を供給するとかの辺りにちゃんと触れている本をはじめて読んだ。感心、感心(偉そう)。
あと、悪徳商法紹介が一つの章にあって、これも結構興味深い。

まぁせっかくなので、気になった点もあげてみる。専門家にしては穴が多いような気が……:

・日本の借金を煽る一方で、まさにその借金そのものの国債を勧めるのが意味不明。
・やたらと1945年と今の物価を比べるけど、新円切り替え後と比べないと意味がないような。そもそもあんな特殊状況の時と比べて煽るのは如何なものかと
・「過去30〜40年で収益が12,3%に収斂」というのをここぞとばかりに言われてもねぇ。そりゃ日本は、その時代に高度経済成長期のいざなぎ景気と、バブル景気がありましたから。過去はそうだったからと言って、今後バブル景気が来るかなんて分からないし、老人王国となる日本(これは確実)に高度経済成長はもう不可能。日本の過去30,40年がたまたまそうだったからといって、今後30,40年にも当てはまるかというと、何の予想にもなりゃしない。
・っつーか全体的に、日本経済に楽観しすぎ。日本株に投資したところで、日本が今後も永久に経済発展していくなんて保証はどこにもない。資本主義経済が発展することと、日本経済が発展することを、意図的に混同している。
・163ページ、「仮に一ヶ月複利3.5%で運用できたとすれば……」とかとんでもないことをサラリと言うのは如何な物かと。そんな50年ももつような、超長期で安定した利回りが得られるモンあるのかね?

まぁ気になったのはこんくらいかな。
結構けなしてしまったけど、全体的に分かりやすいし、初心者が読む本としてはオススメだと思う(★★★★)

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ダン・シモンズ: エンディミオン


ダン・シモンズ: エンディミオン(上)
ダン・シモンズ: エンディミオン(上)


ダン・シモンズ: エンディミオン(下)
ダン・シモンズ: エンディミオン(下)

「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」と続くシリーズ第3弾。前作から300年後のお話。

今作では語りがロール・エンディミオンの一人称となり、登場人物も今までのシリーズからすると少なめだ。ストーリーも、追っ手から逃げながら様々な惑星を巡っていく……という非常に単純なもの。
しかし内容には全く退屈さを感じさせず、読んでいるだけで(脳内)映画化されたシーンをいちいち妄想してしまうほどの描写には脱帽だ

一つ不満なのは、宇宙船のAIが途中からほとんど出てこなくなることだろうか。コムログにコピーしていった人格(?)の存在をまるで作者が忘れてしまったかのように、最後になって突然、ご都合主義のように出てくるのが気になる
なかなかいいキャラだったので、最初の別れのシーンは感動的だったやね

しかしまぁ、非常に面白い本であったことは確かだ。今のところではこの「エンディミオン」が、シリーズ最高傑作じゃなかろうかと思う(★★★★★)

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ダン・シモンズ: ハイペリオンの没落


ダン・シモンズ: ハイペリオンの没落(上)
ダン・シモンズ: ハイペリオンの没落(上)


ダン・シモンズ: ハイペリオンの没落(下)
ダン・シモンズ: ハイペリオンの没落(下)

前作「ハイペリオン」の続編であり、解決編。ハイペリオンで消化不良だった謎が次々と明らかになり、さらに壮大絵巻(?)が繰り広げられる。

しかし、本当にこのシリーズはすごい。古典SFあり、ニューロマンサーあり、ミステリあり、ラブコメあり、アクションシーンあり、古典文学あり。もう正しく「何でもあり」。
話のスケールも非常に大きく、前作以上のハチャメチャっぷりの前には本の分厚さも全く気にならない。

ただ、非常に面白いSFであることは確かなのだが、頭をぶん殴られたような感動というのはなかったので、厳しく星4つで。でも是非読んだ方がいいと思う(★★★★)

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椎名 誠: 新宿熱風どかどか団


椎名 誠: 新宿熱風どかどか団
椎名 誠: 新宿熱風どかどか団

椎名誠の自伝的小説。「銀座のカラス」や「新橋烏森口青春編」などのシリーズの一つやね

時代的には「銀座のカラス」の後、会社をやめてモノカキとして生活していく辺り。
他のシリーズに比べるとエピソードをただ並べるだけという感じで、小説としては少々物足りない。ただ、今まであまり明らかにされなかった情報センター出版局との初期の付き合いが語られていて、ちょっと興味深いやね(★★★)

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