森 博嗣: すべてがFになる—THE PERFECT INSIDER
※ネタバレを含みます
森 博嗣: すべてがFになる—THE PERFECT INSIDER
H嬢が前々からあまりに絶賛するために、BOOK OFFで買ってきて読んでみた
確かにコンピュータに対する描写は非常に正確で、「Fになる」ことによる仕掛けも無理ないものだろう。ここは感心。
ただし肝心のミステリ部分になると、「いやー、そりゃ無理でしょ!」と思わず言いたくなるものばかりであった。とりあえずツッコミ点として見られたのは、
・オシメも離乳食も無しに赤ん坊を育てるのは大変だぞー。しかも泣き声が警備室に一度も聞こえなかったのだろうか? 食事も常に2人ぶんになるはずだし、何かと消耗品も全て2倍必要だったはずだ。気付かれないのは無理がある
・テレビアンテナは受信はできるが送信できないのでは?
・テレビの修理屋がちょっと見れば、無線機として細工されてたのは分かるはず
・あの描写だけで「実は刺されながらしゃべってたんですー」はご都合っぽい
・いくらなんでも、14歳の少女を20代後半の女性と間違えるのは無理がないか? 中学2年生と20代後半じゃ……
んー、ストーリーとしてはまぁ楽しかったけど、そんなに傑作とはとても思えなかったなぁ。漏れに森 博嗣はあんまり合わないようです(★★★)
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