通貨を読む―ドル・円・ユーロ・元のゆくえ:滝田 洋一
これは為替取引のための本というわけではないが、純粋に経済学の本なわけでもない。
ここ20-30年くらいの近代史の中から、為替に関する歴史を抜き出して各国通貨ごとに整理した本、という感じだ
読み進めるには為替に関してある程度の基礎知識を必要とするが、内容自体は様々なデータと当時の情勢などを丁寧に語ってくれており非常に読みやすい。ところどころに入る筆者の「俺は当時こんな記事を書いてたけど、どうだ当たってるだろう」という自慢も、まぁご愛敬でとどめられるレベルだ
ただ、過去の歴史を振り返って為替に関する影響を述べただけなので、為替取引とかに役に立つかというと多分ほとんど役に立たない。
でもまぁこの本に書かれていることくらいは常識として覚えておきたいので、為替初心者にはやはり良書だと思った。安いしね。(★★★★)
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