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一田和樹, まるたん: マンガで知るサイバーセキュリティ: オーブンレンジは振り向かない

当時「ハッカージャパン」でちこっとだけ読んでいたんだけど、まさか2015年になって復刊するとは思わなかった。迷わず購入。
次々と起こるサイバーセキュリティ関連の事件を、謎の(?)美少女がばっさばっさと解決するストーリー。色々なパロディがあって、作中ではっきり書かれているけど「lain」なども出てくる。

後半は結構ダークな感じなので読んでいてちょっとツラいなぁという感じでしたが、この業界にいるならば読んでおいた方が良い一冊。攻撃手法もそれなりに納得するものが多く、この著者(一田和樹氏)の知識は確かなものだなと思う一冊でした。(★★★★)


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林雄司: 世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書

デイリーポータルZの林さんによるビジネス書。「社内より、外での評価を上げる」とか目次だけ見るとちゃんとしたビジネス書っぽいんだけど、中身はエッセイ集という感じ。
でも文章はやっぱり面白く、楽しく読めた。ヘタなビジネス書よりよっぽど良い本でした(★★★★)

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小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

なんだか評判が良いので買ってみた。37signalsというRuby on Railsを開発した会社の、スタートアップ企業の教訓集という感じ。
いちいち納得することは結構多かったけど、これはエンジニア向けの本ではなく、起業家向けの本なのでベンチャー企業で働いているのでも無い限りあんまり役に立たないかなぁ。実用度で言うと普通でした。(★★★)

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日本でインターネットはどのように創られたのか? WIDEプロジェクト20年の挑戦の記録

WIDEの歴史を読み物として読んでみたかったので買ってみた。
しかし、中身はごった煮の半分同人誌という感じでかなりイマイチ……133.0.0.0/8のアドレスを振っていったときの裏話とか、そういう面白小話を期待したのだけどちょっと学術寄りすぎたかな。

わざわざ一般人が買って読むものでは無かった。(☆☆)

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ブレードランナー ファイナル・カット [Blu-ray]

今さら見た。原作はディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」なんだけど、細かい点は結構違う。でも原作もこの映画も、どちらも名作。内容は今さら私が語るまでも無いので省略。

陰鬱な感じの絵作りがひたすら続くので、当時の評判は結構悪かったらしい。特にラストシーンは、このファイナルカット版ではエレベータに乗り込んで逃亡というところで幕切れなんだけど、当時の公開版では興行主の圧力でハッピーエンドにしないといけないため、青空へ逃避行……みたいなひどいものだったらしい(「未来世紀ブラジル」でも似たような話がありましたね)。

アジア的な雑多とした町並みとかVKテストとか見どころは多いけど、やっぱりプリスが一番印象に残ってしまった。あの美しさと、レプリカントとしての感情の揺れ、いろいろ素晴らしい。名作でした(☆☆☆☆)


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アイ,ロボット [Blu-ray]

アイザック・アシモフの「われはロボット」が映画化したのかーと思ってみたら、中身全然違った……あくまでモチーフとしてこのタイトルにしただけで、脚本は別のミステリ作品らしい。

一応、ロボット三原則は出てくるけど、その解釈はアシモフの短編集に比べるとかなり「浅い」。娯楽映画とてはあまり深く考えずに楽しめるけど、SF映画として期待して見に行くとかなりガッカリしちゃう感じ。微妙でした(★★)。


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Josh Carter: プログラマのためのサバイバルマニュアル

タイトルから、プログラマが無人島に漂着したら……みたいな何か破天荒な本かと思っていたら全然違った。
新卒プログラマのための、様々な仕事・会社ガイドという感じ。

と言っても、いかにも日本企業的なお話はほとんど出てこない。具体的なコーディングの話から会社組織の歩き方まで幅広い。
パラパラと読めるし、内容も「そうだよなぁ」と腑に落ちること多し。20代のプログラマ、そしてもっと幅広くSEにはオススメの一冊。(☆☆☆☆)

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武田一義: さよならタマちゃん (イブニングKC)

まだ5月だけど、今年読んだマンガのベスト1が既に決まってしまった。間違いなくこの本だろう。
漫画家アシスタントを生業とする著者の、ガン(精巣腫瘍)闘病記……なのだが、これが実に素晴らしい作品で感動しきり。決して単なるお涙頂戴ではなく、暗いだけの一人語りでもなく、一人のガン患者が生きる様子と夫婦の支え合いを描ききっている。

私も以前に家族をガンで亡くしたので、出てくる事例の色んなところに当時のことを思い出してしまう。自分や家族が大病をしたことの無い人には、こういうことは本当に分からないのかもしれない。
ちなみに作中に出てくる師匠の漫画家さんは、どうやら「GANTZ」の奥浩哉先生らしい。好感度MAXですよ。(☆☆☆☆☆)

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椎名誠: 南島ぶちくん騒動 (幻冬舎文庫)

映画『うみ・そら・さんごのいいつたえ』を撮影していた時の、沖縄滞在エッセイ。
写真+文章といういつものスタイルで、ページ数も少ないのですぐ読み終わる。

うーん、あまりコレハという良いものは無かったかな、まぁ普通に面白い。(☆☆☆)

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